研究課題/領域番号 |
19K02502
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
石井 英真 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (10452327)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 資質・能力 / 学校改善実践 / 学習する組織 / 真正の学び / 「教科する」授業 / ヴィジョン・ドリブン / 授業研究 / 日本型学校教育 / カリキュラム開発 / パフォーマンス評価 / カリキュラム・マネジメント / 学校改革 / 学びの保障 / 共同体としての学校 / ICT活用 / 学校変革 / PDCA / 主体的・対話的で深い学び |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、下記の三つを目的とする。①現代社会において学校が保障すべき資質・能力の中身とそれを育成するカリキュラム・授業・評価のあり方を解明すること。②資質・能力を育てる教育活動を担う教師たちが協働し力量を高め合う、授業づくりを軸にした学校改善の方法論を解明すること。③日本の小・中・高等学校でのアクション・リサーチを進め、学校改善の担い手(管理職、研究主任、指導主事、大学教員等)を対象とする研修プログラムを開発すること。研究目的①、②については、日米の理論や実践を対象に、文献調査と現地調査を行う。③については、国内の教育現場において、授業改善・学校改善を実際に進めながら研究を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、急速に進む公教育の構造変容をふまえて、「現代社会において学校はどのような役割を果たすべきで、どのような授業のあり方をめざしていけばよいのか。」、そして、「資質・能力を育む授業づくりを軸にしながら、それをどう組織化し学校改善につなげていけばよいのか。」という問いを追求した。そして、「オーセンティック(真正)でインクルーシブな学び」の実現という公教育のバージョンアップのためのヴィジョンを提起し、その実践指針を明らかにした。また、目指す児童・生徒像(ヴィジョン)の探究を軸に、教職員の学習する組織を生み出していく、ヴィジョン・ドリブンの学校改善の方法論を理論的・実践的に精緻化した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、職人的なアートとして遂行されてきた日本の授業実践・学校改善実践の蓄積も整理しつつ、それに科学性やシステム化を志向する米国等の知見を統合することで、教育「変革」期の現在において、新たな「日本型学校教育」の形を提起するものである。また、従来別々に検討されてきた授業実践と学校経営を統合的にとらえるものである。すなわち、学校という組織の特殊性に即して学校共同体(教師だけでなく、保護者や地域住民等も含む)の形成の方法論を検討するものである。他方、教師個人単位で議論されがちな、教育の目標・内容・方法・評価や教師の力量形成のあり方を、教師間の学び合いや共同体形成という観点からとらえ直すものである。
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