研究課題/領域番号 |
19K02503
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
吉田 茂孝 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (60462074)
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研究分担者 |
樋口 裕介 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (80587650)
北川 剛司 奈良教育大学, 教職開発講座, 准教授 (80710441)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | インクルーシブ教育 / 学習集団 / 教育評価 / カリキュラム / ドイツ / インクルーシブ授業 / 特別支援教育 / 授業研究 |
研究開始時の研究の概要 |
インクルーシブ教育に向けて、子どもたちが同じ学級で共に学ぶということだけではなく、子ども一人ひとりのニーズに応じた学習過程なども注目されている。こうした多様なニーズのある子どもを含む学習集団での教育評価を考えるために、文献研究及び小学校や研究会などで授業研究やフィールドワークを行うとともに、教授学の盛んなドイツのインクルーシブ教育における教育評価についても調査・研究する。そうすることで、インクルーシブ教育において今日求められる教育評価を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、インクルーシブ教育への注目により障害のある子どもだけではなく、特別なニーズのある子どもを含む通常学級で編成される学習集団での教育評価のあり方を明らかにすることである。その際に、インクルーシブ教授学やインクルーシブ授業に取り組んでいるドイツおよび日本の学習集団研究の動向から検討する。 初年度である2019年度は、インクルーシブ教育論、学習集団論、カリキュラム論、教育評価論を中心にドイツと日本の関係図書・資料収集をはじめ、研究代表者・研究分担者が関係する長崎県、福岡県、広島県、香川県、奈良県、大阪府などの各地の小学校・中学校等の実践分析や教師が参加する研究会、サークルにおいても資料収集、意見交換を行った。また11月にはドイツに渡航し、ザクセン州のライプツィヒ市において文献収集及び研究者・実践家との意見交換、フィールドワーク、授業観察等を行った。 なお、研究代表者は、障害者権利条約批准後のドイツのインクルーシブ教育政策とインクルーシブ授業についての検討を共著書にまとめるとともに、特別支援教育における教育評価のあり方について検討した研究を共著書として刊行した。また、ドイツのインクルーシブ授業におけるグループでの学びに焦点をあてて学会発表を行った。研究分担者もそれぞれカリキュラム論、教育評価論等の研究を進めている。 2年目以降の課題としては、引き続きドイツの研究動向もふまえながら、日本の通常学級における学習集団論、カリキュラム論、教育評価論についてフィールドワークとともに文献研究を継続して行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、インクルーシブ教育論をはじめ、学習集団論、カリキュラム論、教育評価論を中心にした文献研究とともに、各地の学校や研究会、サークルにおいて資料収集、意見交換など行った。また、ドイツ渡航を行い文献収集及び研究者・実践家との意見交換、フィールドワーク、授業観察等も行うことができた。ただ、2月中旬以降、ドイツ渡航をはじめ、各地の学校等や教師が参加する研究会、サークル及び共同研究者との打ち合わせ等を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴いできなくなった。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度では、引き続き、文献研究とともに各地の授業研究のあり方についてフィールドワークを行い、中間報告として、学習集団の指導方法と評価方法について学会や研究会などで発表する。なお、可能であればドイツに渡航し、フィールドワークを行う。ただし、今年度もドイツ渡航や国内のフィールドワークが困難な場合は、ドイツについては文献研究を継続し、国内のフィールドワークについては文献研究とともに、Web会議などを行い、研究を進めたい。
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