研究課題/領域番号 |
19K02521
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
青木 真理 福島大学, 人間発達文化学類附属学校臨床支援センター, 教授 (50263877)
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研究分担者 |
高橋 純一 福島大学, 人間発達文化学類, 准教授 (10723538)
原 義彦 秋田大学, 名誉教授, 名誉教授 (70284825)
杉田 政夫 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (70320934)
柴田 千賀子 仙台大学, 体育学部, 教授 (80639047)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 切れ目のない支援 / キャリア形成支援 / 発達障害者の就労支援 / 特別支援教育 / キャリア形成 / 子育て支援 / 障害者の就業支援 / 高校中退予防 / デンマークの教育 / デンマークの若者支援 / 包括的支援 / ワンストップ支援 / ひきこもりの早期支援 / 障害を持つ人と家族の支援 / 包括的・連続的支援 / デンマーク / ドロップアウトした若者支援 / インクルーシヴ / 不登校支援 / ひきこもり支援 |
研究開始時の研究の概要 |
近年我が国では,出生率の低下により次代の社会の担い手が減少し,一方,不登校・ひきこもりなど社会への参加の困難を有する人たちが相当いるという現状がある。本研究は,個人のもつ資源を最大限に活かすという観点から,次代の社会の担い手のキャリア形成支援のモデルを探究するものである。具体的には,その点での先進国であるデンマークの実態調査に基づき,子育て支援に始まり,社会参加を果たすことが期待される青年期後期までの長期的視野に立ったキャリア形成支援の構築をめざして,キャリア形成支援のモデルとプログラムを作成,協力自治体で試行し,その効果を検討する。
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研究成果の概要 |
4年間の研究期間のうち3年はコロナウィルス感染拡大により,計画通りには研究が進まなかった。国内外の訪問調査ができないので「人の育ちと人育ての会」という研究会を組織し,教育,心理,福祉等様々な立場の人たちと,切れ目のないキャリア支援について,福島においてすべての人がそのコンピテンスを生かして社会に参加することを支援する仕組みについて,議論を深めた。2023年にようやくデンマークを訪問することができ,新しい若者サポートの仕組みKUI,新しい橋渡し教育であるFGU,障害をもつ子どもの親の会などの調査を行った。これらの研究の成果を反映したデンマークの教育についての著作を刊行すべく準備を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果に関して強調したいことは,デンマークのキャリア形成支援の仕組みの改革の基底には,<すべての人に教育を>という「サラマンカ宣言」の具体化という強い願いがあることを見出したという点である。この願いの実現のために,多様な個別的ニーズに合わせた教育・支援を実現する努力が粘り強く続けられてきたのである。また,デンマークの行政の基本には子ども・市民を中心に置くという考え方がある。これらのデンマークでの努力・考え方を紹介し,日本で個別ニーズに応じた教育・支援を実現すること,受益者・利用者を中心に据えた仕組みづくりを進めることの重要性を指摘した点において,本研究は社会的意義が大きい。
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