研究課題/領域番号 |
19K02526
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
越智 康詞 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (80242105)
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研究分担者 |
紅林 伸幸 常葉大学, 教育学部, 教授 (40262068)
川村 光 関西国際大学, 教育学部, 教授 (50452230)
長谷川 哲也 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (90631854)
加藤 隆雄 南山大学, 人文学部, 教授 (20247133)
酒井 真由子 上田女子短期大学, その他部局等, 教授 (30591193)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 教職大学院 / 教師教育 / 理論と実践の往還 / ネットワーク / 研究 / 教職の専門性 / 連携・ネットワーク / 研究という手法 / 当事者研究 / 知の再編 / 教員の資質 / 知の共同体 / 自分の問い / 研究を通した学び / 実践的研究 |
研究開始時の研究の概要 |
教職大学院については、研究か実践・教育かを巡る対立に目が向きがちだが、むしろこの二つを統合した<実践研究>の在り方は、変化する時代において、実践を下から変革する主体(教師)を育成する上で、ますます重要になっている。ここでは「研究」を研究にかかわる多様な要素(研究調査の方法・問いの技法と構え・研究共同体のマナー)の結合体として捉え、<研究=知>に対する社会・行政・現場のニーズ、さらには、研究中心の大学院との比較も含め教職大学院のカリキュラムや教育指導の内実(その中への研究的要素の組み込み方・活かし方)を詳細に検討し、実践的研究型の教職大学院モデルの提案という最終ゴールを目指し準備を進める。
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研究成果の概要 |
実践報告書、インタビュー調査、認証評価のテキスト分析を通し、教職大学院が誕生してから制度的に定着するまでの過程における教職大学院の組織、実践方法、言説の変化を分析した。大学院における教育内容や手法が実践を重視したものへと変容し、さらには大学、教育委員会、教育現場の連携が強化されるなどの変化がみられた。その一方で、次第に教職大学院の標準化が進行している様子や教職の専門的自律性が揺らいでいる事実が浮き彫りになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
教職大学院について、その理念や方法、実践報告等は数多くなされているが、その実情を多面的に分析した実証研究は少ない。本研究は、教職大学院が成立することで生み出された変化について、制度や組織、実践、言説など多様な側面から実証的に分析を行うものである。とりわけ、大学院の研究スキルという資源がいかにその教育に活用されるかに関心を持ち分析を行った。大学院という場が、教育の現場や行政機関とさまざまなネットワークを介してつながり、教育の実践力向上の可能性が高まる一方で、研究力など大学独自の資源を教育力の向上にうまく接続できず、教職の専門的自律性の支えとなりえていないなどの課題が示唆された。
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