研究課題/領域番号 |
19K02527
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
岡田 菜穂子 (山本菜穂子) 山口大学, 教育・学生支援機構, 准教授 (90547142)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 障害学生支援 / 高等教育 / 支援体制 / 支援コーディネート |
研究開始時の研究の概要 |
近年、わが国の多くの高等教育機関では障害のある学生への修学支援が急務とされている。全国的にも支援体制の構築や支援ノウハウの共有を目指す動きがあるものの、実効的な提案につなげるためには、大学の置かれた背景や組織立てを踏まえた議論が必要である。 そこで本研究では、障害学生が大学に対して支援を申し立てる制度の設計と、授業担当教員への支援の依頼方法等に関する情報を収集し分析するとともに、大学等における日常の支援コーディネート業務でいかに支援が実施されるかを整理し、支援の一般化への提案を行いたい。
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研究成果の概要 |
高等教育機関における障害等のある学生への修学支援が急務とされるなか、より実効的な支援体制の拡充のためには、大学の置かれた背景や組織立てを踏まえた議論が必要である。 本研究では、複数大学の障害学生支援体制を比較分析し、各大学での支援コーディネートの流れと併せて整理することで、支援体制の拡充につながる提案を行うことを目指した。支援実施までの過程に注目して調査を行った結果、学生数の規模と支援のオーソライズの仕組みは連動する傾向にあることが明らかとなった。また組織的な支援実施上の工夫として、日常的な支援実施機能と、大学の方針決定機能を区別しつつ連動させる仕組みが有効であると指摘できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、わが国の多くの高等教育機関では障害のある学生(障害学生)への修学支援が急務とされており、国立大学を中心に支援体制が整備され「合理的配慮」が実施されている。全国的にも支援体制の構築や支援ノウハウの共有を目指す動きがあるものの、実効的な提案につなげるためには大学の置かれた背景や組織立てを踏まえた議論が必要である。本研究ではこれらの背景を踏まえ、複数大学の支援体制の比較分析を行うことで、各大学の特徴を踏まえた支援体制整備のポイントの提案を目指したことに意義があると考える。本研究は、実践研究としての意味合いが強いことから、研究成果の支援現場への還元という点でも貢献度は高いと考える。
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