不登校やひきこもりの子を抱えた親の相談等の支援の中で、不登校やひきこもりの当事者の変化(回復)を促すためには、当事者の親の変化(共依存からの回復)が重要なポイントである。しかし、申請者がソーシャルワーカーや保健師らと協同で行う支援業務において、いくつかの問題点がある。例えば、①当事者のひきこもり情報ばかりに目が向いてしまう支援者、②問題を極小化してしまう支援者、③親の意向に沿うことが支援だと思っている支援者、④家族全体に力動的変化を促すことが困難な支援者などである。 こういった支援の問題点を仮説とし、親の変化を促す支援者のためのフローチェックリストを開発することが本研究の目的である。
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