研究課題/領域番号 |
19K02548
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 関西女子短期大学 |
研究代表者 |
西 美江 関西女子短期大学, その他部局等, 教授 (20515895)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | integrated curriculum / equity / rigor / relevance / career academies / linked learning / integrated curricula / detracking / college and career / curriculum integration / partnerships / Linked Learning / 進学及びキャリアへのレディネス / 公平性 / 統合カリキュラム / 地域連携 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、米国における生徒の「進学及びキャリアへのレディネス」を改善する取組の一つである、カリフォルニア州のLinked Learningの特質を明らかにする。これは、①アカデミック・コア、②専門コア、③職場を基盤とした学習、④個別の生徒支援の4つを要素とするアプローチで、社会的公正の観点から、脱トラッキングと不利な立場にある生徒にも幅広い進学とキャリアの選択肢を与えることを重視する。本研究ではLinked Learningを、1980年代中頃に創設されたキャリア・アカデミーの発展と捉え、進学とキャリア双方を目的としたその他のイニシアティブとの相違点を浮き彫りにしたい。
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研究実績の概要 |
本研究では、米国ハイスクールにおけるアカデミックな教育と職業教育の統合カリキュラムが、すべての生徒に将来へのより幅広い選択肢を提供する公正(equity)に向けた戦略になり得るかを考察するべく、人種民族構成が多様化したカリフォルニア州を事例に分析を行った。4年制大学への進学を可能にする質の高い教育内容としての厳格性(rigor)と、職業的な内容を中心とする実社会に結びついた教育内容としての関連性(relevance)を分析視角とし、同州で2000年以降に推進された応用科目の開発を取り上げた。これは職業科目に、公立4年制大学へ進学するための履修要件である進学要件の「a-g要件」(a-g requiment)を認定する取り組みを指す。 この科目開発は、アファーマティブ・アクション廃止後の2000年頃から、州教育省及びUCの協働により推進された。背景として、「アカデミック・オンリー」の風潮の下、職業科目履修者の減少に危機感をもった業界関係者がロビー活動を展開し、職業科目への選択科目「g」認定を推進する法律を成立させている。 2010年代に実施されたUCカリキュラム統合(Curriculum Integration)講習会では、科目数が少ない教科を中心にハイスクールの教師をUC関係者が支援し、モデル科目が開発された。UCCIは、産業の文脈や職業的な内容を活用して多様な興味関心を持つ生徒を学びに動機づけ、理解の深さや高次の思考力、学習の転移等を含む、単なる進学準備にとどまらない手応えある学びの機会となっていた。 以上のような厳格性と関連性を両立させた応用科目は、生徒の進学要件の充足に寄与するとともに進路に即した手応えある学びの機会になるなど、ハイスクールにおける公正に向けた戦略に位置づく。それは同時に、カリフォルニア大学が厳格性を再定義する契機になったと考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
海外調査が難しく研究期間を1年延長したが、カリフォルニア州の関係者にオンラインでインタビューを実施することができ、研究成果としてまとめることができた。
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今後の研究の推進方策 |
今年が最終年度となるため、補足すべき点に関する現地調査を行い、統合カリキュラムの実践例に関する情報も入手する。
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