本研究では、青少年の暴力問題で独自の課題(極右・人種差別的暴力問題)を持つ旧東ドイツの州(ザクセン州)と旧西ドイツの州(ニーダーザクセン州、ノルトライン=ヴェストファーレン州)の3州を対象に初等・中等教育での暴力予防教育プログラムの実態と成果をマクロ(州レベル)-メゾ(地域・都市レベル)-ミクロ(各学校レベル)なレベルから調査し、各州の暴力予防教育の取り組みの総合的分析を通して、学校や子どもの地域的・文化的特性、および発達段階に即した初等中等学校の総合的な暴力予防教育プログラムの開発のための理論的枠組みとプログラムの全体構造等を提示する。
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