研究課題/領域番号 |
19K02565
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
|
研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
長谷川 裕 琉球大学, 人文社会学部, 教授 (30253933)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | 能力主義・競争意識 / 能力主義 / 競争 / 子ども・若者 / 子ども / 若者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、能力主義原理とそれに伴う競争の社会過程を基本的に是認する意識(=「能力主義・競争意識」)が、特に今日の日本の子ども・若者においては、どの程度見られるか、かれらの様々な意識や行動との間に規定・被規定の関係をもちつつそれらの全体の中にどのような位置を占めながら存在しているか、またその能力主義・競争意識がどのような変化の傾向性を孕みながら存在しているかを把握することである。そのために、2000年代に実施され研究代表者が携わった学齢期の子ども・若者対象の2つの質問紙調査の結果との経年比較が可能な形で、新たに子ども・若者対象の質問紙調査を設計し、実施する。
|
研究成果の概要 |
本研究は、今日の日本の子ども・若者において、能力主義原理とそれに伴う競争の社会過程を基本的に是認する意識(=「能力主義・競争意識」)が、どの程度存在しているか、その変化の傾向性を含めどのような様態で存在しているかを把握することを目的としたものである。その目的を果たすために、2000年代に実施され研究代表者が携わった学齢期の子ども・若者対象の2つの質問紙調査(=旧調査)の結果との経年比較が可能な形で、新たに子ども・若者対象の質問紙調査(=新調査)を実施した。その調査を通じて、上記の目的に関する諸知見を得ることができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今日の日本の子ども・若者の能力主義・競争意識の現状についての実証的な知見を得ることができた点に、本研究の成果の学術的・社会的意義がある。その内容は、旧調査の時期から新調査の時期にかけて、全体的に若者の間に能力主義・競争意識がより広範に浸透しているという変化の傾向がうかがわれるということだった。かつ、その意識の性質として、能力主義的であることをはじめとする既存社会秩序を是認した上で、その中で、首尾よくやっていくことができる者として自分自身のことも肯定し幸福感をもって暮らすことができる、そのような者が抱きやすい社会意識としての性格が強まっているという傾向がうかがわれたというものであった。
|