研究課題/領域番号 |
19K02583
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
二井 紀美子 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (30549902)
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研究分担者 |
名倉 一美 佐賀大学, 教育学部, 准教授 (80548222)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 幼児教育 / 質の評価 / ブラジル / 発達の気になる幼児 / 外国人幼児 / 実態把握 / 外国にルーツをもつ / 気になる子ども / 就学移行支援 / 実態調査 / 就学相談 / 発達相談 / 気になる幼児 / 外国にルーツをもつ幼児 / 特別支援 / 就学指導 / 外国にルーツを持つ幼児 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、不明な点が多く自治体間・施設間格差の大きい、発達の気になる外国にルーツをもつ幼児への教育支援体制の在り方を明らかにし、保育施設、学校、行政、福祉・医療機関などの連携の可能性を探ることを目的とする。そのために、東海4県の市町村を対象に、①特別な支援を必要とする幼児にたいして公的に提供される支援内容と、②発達の気になる外国にルーツをもつ子どもの就学移行支援の実態を、質問紙調査と担当者からの聞き取り調査によって明らかにする。
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研究実績の概要 |
2022年度まで、国内の発達の気になる外国にルーツをもつ幼児への支援について調査・研究を行ってきた。それらの成果を総合的に分析した結果を日本教育学会で発表した。 一方、本研究開始時に予定していたブラジルで始まる幼児教育評価の調査については、新型コロナウイルスによるパンデミックが発生したため、ブラジルでの幼児教育評価の実施も遅れ、また渡航もできず、研究を進めることができなかった。しかし、2023年度は、ようやく渡航してブラジルで調査を行うことができ、現地の幼児教育研究者とも共同で分析作業を行うことができた。コロナ禍以降、ブラジルでは、政府による学校調査の対象に幼児教育が含まれるようになり、また幼児教育の質に関する包括的な大規模調査も民間財団や大学によって行われるようになっていることから、ブラジルにおける幼児教育の質と評価について検討した。その結果、ブラジルではこの10年の間に幼児教育の重要性が高まっており、幼児教育の質の評価方法に研究関心が集まっていること、ブラジルの具体的な評価方法は国際的な調査方法(幼児期の学習環境測定ツールMELE)の尺度をブラジルの状況に適合する調査方法(幼児学習環境評価尺度EAPI)を開発したことなどが明らかとなった。また、OECDのStarting Strongシリーズにおける「多様性」に関する記述分析を行った。これらの研究結果については、日本乳幼児教育学会第33回大会にて発表した。 また、2022年度まで行ってきた発達の気になる外国人幼児の受入れと支援に関する調査研究の成果発表の一環として、豊橋市こども発達センターにて、科研費研究シンポジウム「発達の気になる外国にルーツをもつ幼児の教育支援を考える」を2023年8月に実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度は、遅れていた海外幼児教育の質の評価方法の検討を行うことができたため。また、幼児教育関係者に対して、研究成果公表の場として、シンポジウムを開催することができたため。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は最終年度となるため、これまでの行ってきた研究成果の発表に重点を置く。具体的には、学会発表、論文投稿を予定している。
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