研究課題/領域番号 |
19K02589
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
渕野 裕 東京都立大学, 人文科学研究科, 助教 (30566401)
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研究分担者 |
加藤 育子 香川大学, 医学部, 准教授 (00613720)
野口 彩香 (白澤 彩香) 香川大学, 医学部, 技術補佐員 (40849288)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | hemodynamics / Developmental changes / optical imaging / Infancy / Neurovascular coupling / 近赤外分光法 / 触覚振動刺激 / neurovascular coupling / developmental changes / infancy / 触覚刺激 / 早期産児 / 発達変化 / ヘモグロビン / 安静時脳活動 / 極低出生体重児 / 神経科学 / 発達科学 / 早期産 / NIRS / 発達リスク |
研究開始時の研究の概要 |
早期産児の学齢期における発達リスクの原因は,領域毎の発達進度の違い及びその関係性にあるとの仮説に基づき,近赤外分光法(near infrared spectroscopy, NIRS)を用い,機能領域毎の発達変化及び領域間の関連性を評価する。早期産児と満期産児の発達を縦断的に評価することで,後の発達リスクの早期発見に貢献する。
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研究成果の概要 |
神経活動に伴う局所的な血行動態の変化を利用し,fMRIや光イメージング法は神経活動を評価する。最近,胎児や早期産児の発達初期の研究にも応用され,非典型的な応答も報告されている。本研究では,新生児から生後10ヶ月までの正期産児を対象に,触覚振動刺激による酸素化ヘモグロビン変化量を評価した。その結果,ピーク時間は発達に影響しないが,正規化した変化量は新生児でpositive,1-2ヶ月でnegative,以降は再びpositiveに変化した。これは,ヘモグロビン濃度や血流量,neurovascular unitの発達変化が影響し,早期産児の発達リスク予測に寄与する可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、neurovascular unitの発達過程をより深く理解する手がかりとなる。fMRIや光イメージング法を発達初期の研究に応用することで、これらの技術の有用性と適用範囲が拡大し、胎児や早期産児の脳機能評価のための新たな基準を提供する可能性がある。さらに、脳機能の評価や解釈に新たな視点を提供し、神経科学分野における理論やモデルの再検討が促進される。また,本研究結果は、早期産児の発達リスクを予測するための新たな指標となる可能性がある。これにより、医療機関は早期に適切な介入や治療を行うことが可能となり、親と保護者への安心感を提供し,医療費の削減,公共政策への影響も考え得る。
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