研究課題/領域番号 |
19K02602
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
遠藤 晶 武庫川女子大学, 教育学部, 教授 (30353006)
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研究分担者 |
久米 裕紀子 武庫川女子大学短期大学部, 幼児教育学科, 講師 (60779205)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 幼児 / 共感的相互作用 / 身体表現遊び / 指導法 / 「気づき」と「対応」 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、幼児同士の多様な表現をよく見て理解したり、感じたり考えたりすることを「気づき」として捉える。保育者の気づきを客観的に捉えるために、ウエアラブルアイカメラによる注視対象の視線軌跡や注視時間を、同時に音声を記録する。ベテランと若手保育者の記録内容の違い等から気づきの違いを明らかにし、その違いを若手保育者自身が確認することで気づきや対応を学ぶ。さらに、学びを得た若手保育者が身体表現遊びの実践と注視点に着目した保育カンファレンスによって気づきの向上がなされるか検証する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、指導経験のある保育者の気づきと対応の具体的な方法を学ぶことで、若手保育者が指導力を向上させることができるかを確認することである。そのために、(1)身体表現遊びの指導中における保育者の視線を記録する方法を開発、(2)幼児の身体表現の指導における保育者の気づきと対応の検討、(3)保育学生と指導経験者の視点の違いを検討、を行った。その結果、保育者は、身体表現遊びの際に幼児の身体の動きや表情に注目し幼児の思いや幼児同士の関わりをよく見て気づこうとしていること,その後の遊びへ発展や変化を期待し一人の表現が周りの幼児たちの表現にも波及することを予想して関わっていることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究では実際にどこを見て何に気づくことが大事なのか、そしてどのように対応するのがよいか、身体表現の遊びに求められる保育者の気づきを可視化する。身体表現遊びの具体的な指導法の研究という点から本研究は非常に大きな意義がある。幼児理解・対応についての具体的記録は、幼児の身体表現活動の指導において保育者として幼児の遊び理解のポイントや保育者としての指導の内容を動画再生によって学べる保育学生向けの保育指導の教材の研究にも関連し、保育者養成においても重要な研究になる。
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