研究課題/領域番号 |
19K02606
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 中村学園大学 |
研究代表者 |
笠原 正洋 中村学園大学, 教育学部, 教授 (10231250)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 子育て支援 / 模擬養育者(SP) / プログラム開発 / 事前学習 / 探求的学習 / 子育て支援従事者 / 教育プログラム / 模擬養育者 / 保育志望学生 / 保育所等 / 保育者 / 相談対応行動 / 個別支援計画 / 反転学習 / 探求的学習理論 |
研究開始時の研究の概要 |
保育施設等の保育者は,子育て支援の重大な役割を果たしている。本課題は,保育者志望学生と地域子育て支援人材の双方の子育て支援能力の育成を図る教育プログラムの効果を検証する。このプログラムは,地域の子育て支援人材が模擬養育者(SPs:Simulated Parents)として保育者志望学生の保護者支援能力の育成に携わりつつ自身の子育て支援能力の向上を目指し,保育者志望学生は授業外の反転学習教材による知識の内化,そして対面授業でのSPsとの対話練習による知識の外化,評価,統制を行うという特色をもつ。教育プログラムの効果検証に基づき,保育者養成教育と地域子育て支援人材育成教育の新たなモデルを提案する。
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研究実績の概要 |
探求的学習に基づいて,保育者を志望する学生と地域の子育て支援者を対象に,子育て支援の知識と実践力の基礎を育成するプログラムコンテンツを,事前学習と模擬養育者(SP:Simulated Parent)との対話実習により教授する効果を検討した。令和4年度はプログラムコンテンツを縮小し,SP対話実習の回数も6回に縮小し,過去のプログラムの効果が維持・向上するかを検討した。また学生・子育て支援者双方にとってのSP対話実習の意義を自由記述から明らかにした。対象者は授業「子育て支援」を受講した保育系学生66名とSP9名である(内訳は地域子育て支援拠点事業従事者4名,元保育者2名,地域支援(地域での居場所作りや放課後事業,養育支援訪問事業従事者)3名)。結果として,SP対話実習の回数を最低限にしてもプログラムの効果が維持・向上されたことが示された。学生の相談観尺度の実習前後の検定結果から,相談に際して助言を与えるという相談観が有意に低下し,保護者の自己決定を重視する解決構築の相談観に変化していた。これは過年度のアセスメント結果と同様だった。また,子どもの個別支援計画の達成度をルーブリック評価により到達目標を達成した人数と割合を残差分析により検討した結果,令和元年度が有意に少なく令和4年度は有意に多いことが示された。SP対話実習の意義(自由記述)に関して,学生たちの記述から,カテゴリ【2.対話実習が有する特性】の「SPや実際のケース対応に伴う集中・緊張感(22件,33.3%)はSP対話実習特有の表現であり,この【2.対話実習が有する特性】を起点として,【1.SPが有する特性】が学生にとって重要な意味を持ち,【3.保育者役・参観者学生双方に対する効果】,【4.保育者役学生が抱くメリット】や【5.参観者学生が抱くメリット】がもたらされたと考えられた。SPからも同様の評価が得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究成果発表が遅れている。早急に研究成果公表を行う。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度の効果が維持されるか改めて再検証する。また模擬養育者の交代があることから,模擬養育者に対する面接調査も改めて実施する。さらに保育者養成校の教員への調査も実施し,最終的なプログラムの確立を目指す。
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