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幼児の自立起床を促す生活習慣がストレス応答に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 19K02633
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09030:子ども学および保育学関連
研究機関武庫川女子大学

研究代表者

岸本 三香子  武庫川女子大学, 食物栄養科学部, 教授 (80312130)

研究分担者 村上 亜由美  福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 准教授 (50321146)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード幼児 / 食事介入 / クロノタイプ / 唾液コルチゾール / 腸内細菌叢構成群 / ストレス / 自立起床
研究開始時の研究の概要

これまでの研究により、自立起床ができる幼児の健康状態は良好であり基本的生活習慣の確立に重要であると推察された。自立起床児の唾液ストレス指標(コルチゾール、分泌型免疫グロブリンA )の分泌は規則的であり、分泌リズムは睡眠前の行動や食事内容が関連する事が示唆された。本研究では幼児に生活習慣及び食改善教育を行うことにより自立起床を促すことによる唾液ストレス応答に及ぼす影響を検討し、幼児の望ましい生活行動を提案する。

研究実績の概要

〈目的〉R1年度、R3、R4年度に引き続き、保護者による幼児への食介入支援が、幼児の自立起床及びクロノタイプの前進及び唾液ストレス応答に及ぼす影響を検討した。
〈方法〉私立幼稚園児7名(5歳児)(男児5名、女児2名)とその保護者を対象とした。調査方法はR1年度、R3、R4年度と同様である。唾液は1日4回採取し測定に用いた。調査は令和5年9月(介入前)と10月(介入後)の連続する3日間とした。先行研究によるクロノタイプの朝型の特徴から、介入12日間の朝食時のたんぱく質摂取量を10g以上となるように依頼した。幼児は唾液コルチゾール(Cor)測定、Fitbit ace3装着による睡眠及び活動量の測定を行った。
〈主な結果〉1.介入前の食事調査では、1日の平均摂取エネルギーは1451kcal、エネルギー産生栄養素バランス(%E)12:29:59、朝食の平均摂取エネルギーは374kcal、たんぱく質12.7g(最小値9.8g、最大値14.3g)、脂質11.8g、炭水化物55.2gであった。介入期間中の朝食のたんぱく質摂取量は全員が10gを達成した。2.幼児の健康度やクロノタイプには変化はみられなかったが、朝に食欲があるもの、目覚めや寝つきの状況が改善したものが増えた。3.保護者による幼児の健康面や生活面の評価で良好な変化が認められた。4.唾液Cor濃度は、介入前後ともに起床30分後に最も高く、その後低下し就寝時に最も低値を示し、介入により波形には差はみられなかった。〈考察〉朝食における保護者による食介入は幼児の生活状況に影響すると考えられたが、調査開始時の幼児の生活習慣や健康状態は良好であり、また、介入期間が短いため、健康度や唾液コルチゾール濃度への顕著な影響は認められなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究では、幼児に生活習慣及び食改善教育を行うことにより自立起床を促すことによる唾液ストレス応答に及ぼす影響を検討し、幼児の望ましい生活行動を提案する。
調査項目として、アンケート調査のほかに、体温及び唾液コルチゾール濃度の測定、食事調査がある。さらに幼児の活動水準を把握するため、ICT機器装着により歩数及び睡眠時間、睡眠の質を測定する。本調査では、R1年度では対象者10名に対し唾液コルチゾール濃度と睡眠や食事との関連を検討することができた。R1年度に引き続きR2年度も同様の調査分析を行う予定であったが、コロナ感染拡大により、対象者である幼児や保護者に一連の調査、唾液の採取の協力を要請することができなかった。R3年度~R5年度は、R1年度と同様の計画を実施したが、コロナ禍のため協力いただけた対象者が少なかった。

今後の研究の推進方策

昨年までの方法を踏襲し、対象者の睡眠覚醒リズムを含む生活習慣に関するアンケート、体温及び唾液コルチゾール濃度の測定、活動水準の測定、食事調査を行う。対象者による唾液の採取が困難と推察された場合は、研究方法を一部変更して実施する予定である。本研究では幼児に生活習慣及び食改善教育を行うことにより自立起床を促すことにより、幼児の望ましい生活行動を提案することである。自立起床と生活習慣について対象者を増やしてアンケート調査による解析を加えたい。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 2022 2021 2020

すべて 学会発表 (6件)

  • [学会発表] 幼児を対象とした朝食のたんぱく質摂取が生活習慣に及ぼす影響2023

    • 著者名/発表者名
      岸本三香子、野口瑞季、村上亜由美
    • 学会等名
      日本栄養改善学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 幼児を対象とした食介入支援による生活習慣の変化2022

    • 著者名/発表者名
      岸本三香子、野口瑞希、村上亜由美
    • 学会等名
      日本栄養改善学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 幼児の自立起床を促す生活習慣、食習慣2021

    • 著者名/発表者名
      村上亜由美、野口瑞季、竹内惠子、岸本三香子
    • 学会等名
      日本栄養改善学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 幼児の望ましい生活習慣と腸内細菌叢構成群との関係2021

    • 著者名/発表者名
      岸本三香子、矢野めぐむ、福尾惠介、野口瑞季、竹内惠子、村上亜由美
    • 学会等名
      日本栄養改善学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 幼児の生活・食習慣と腸内細菌構成群との関係2021

    • 著者名/発表者名
      岸本三香子、矢野めぐむ、福尾惠介、野口瑞季、竹内惠子、村上亜由美
    • 学会等名
      日本小児保健協会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 幼児のたんぱく質摂取がクロノタイプと唾液コルチゾールに及ぼす影響2020

    • 著者名/発表者名
      岸本三香子 竹内恵子 村上亜由美
    • 学会等名
      日本小児保健協会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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