研究課題/領域番号 |
19K02636
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
山根 直人 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 専門職研究員 (60550192)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 乳幼児 / 言語発達 / 個人差 / 音韻弁別能力 / 縦断研究 / 乳児 |
研究開始時の研究の概要 |
ヒトの言語獲得において、乳児期の母語音声に対する聴覚学習はその基盤をなしている。ではこの乳児期の聴覚情報処理の個人差は、その後の言語発達やコミュニケーション能力の発達においてどの程度また、どのように関係しているのだろうか?本研究では、言語発達の初期段階に見られる音韻弁別能力の個人差を生む要因の詳細な検討と、幼児期の言語運用・コミュニケーション能力の測定を通して、月齢縦断的に両者の関係性の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
ヒトの言語獲得において、乳児期の母語音声に対する聴覚学習はその基盤をなしている。ではこの乳児期の聴覚情報処理の個人差は、その後の言語発達やコミュニケーション能力の発達においてどの程度また、どのように関係しているのだろうか?本研究では言語発達の初期段階に見られる音韻弁別能力の個人差と語彙発達との関係を家庭環境や社会的環境との相関分析を通してその関係性の解明を目指すものである。その結果、海外の先行研究で見られるようなSES(Socio Economic Status)との相関は見られず、母親の就労状況が20カ月児の語彙発達に影響を与えることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では発達早期の乳児の音韻弁別能力の個人差とその後の獲得語彙との相関関係、またそれらに与える家庭環境の検討を日本語学習環境にある親子を対象に大規模データから検討した。これらの結果から、乳児の音声知覚能力の個人差の存在とそれに与える家庭環境の影響を明らかにした。これまでに、乳児期の音韻弁別能力の個人差自体の検討に焦点を当てた研究は国内外を通し見当たらず、本研究で得られたデータは単に言語発達に関する研究としてだけではなく、子供の発達全般にかかわる貴重な研究資料となり得、教育・福祉分野などにおける貢献が見込まれる。
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