研究課題/領域番号 |
19K02641
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
深田 智 京都工芸繊維大学, 基盤科学系, 教授 (70340891)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 集団保育・集団教育 / インタラクション / コミュニケーション / 発達 / 表現・ことば・動き / 関係構築 / 意味 / 身体感覚 / 知覚 / 場面・状況 / 集団 / ことば・うごき / 調整 / 信頼 / 多様化 / ことば / うごき / 表現 / 発展 / 多様性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、子どもが集団保育・集団教育の中で、指導者や他の子どもといった多様な他者と関わりあいながら、様々なことばやうごきを獲得し、柔軟な表現力、コミュニケーション力を身につけていく過程を解明することを究極の目標として、保育形態の異なる保育場面での保育士と子ども集団及び子ども同士のインタラクションに関する縦断データを、絵本の読み聞かせとリズム運動という2つの活動を中心に収集し、言語・非言語・運動の観点から分析する。
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研究成果の概要 |
日本では、子どもたちの多くが乳幼児期から集団保育・集団教育の中で育つ。本研究では言語獲得や社会性の発達においてこの現状が果たす役割を重視し、集団保育・集団教育の場での子どもたちと指導者(先生、活動補助者など)及び子ども同士のやりとりに着目してデータを採取・蓄積しながら、場面や状況、子どもの年齢などと、ことばや動き及びそれ以外の表現手段(姿勢、位置関係など)との関係について考察した。また、親子間のインタラクションとの異同や、ある場面内あるいは発達過程内で見られる子どもたちの変化とそれに応じて変わる指導者からのことばがけや態度についても検討した。その成果は書籍の執筆や書評、共同研究に反映された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、集団保育・集団教育の現場で繰り広げられる子どもたちと多様な他者とのやりとりを採取・分析し、親子間のインタラクションとも比較しながら、子どもたちの表現及び表現手段の広がりや社会性の発達における集団保育・集団教育の意義について検討してきた。本研究で得られた知見は、保育学や幼児教育学だけでなく、子育てを社会全体で支える仕組みを考える上でも有益な知見となりうる。また、ことばだけでなく、動き、姿勢、位置といったことば以外の表現手段にも注目し、場面や状況、年齢なども考慮に入れながら考察を加えたことで、言語学だけでなく発達科学や認知科学などといった関連領域の進展にも貢献しうる知見を得られた。
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