研究課題/領域番号 |
19K02645
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
石川 衣紀 長崎大学, 教育学部, 准教授 (80584010)
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研究分担者 |
高橋 智 日本大学, 文理学部, 教授 (50183059)
田部 絢子 金沢大学, 学校教育系, 准教授 (70707140)
内藤 千尋 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (30734074)
石井 智也 東海学院大学, 人間関係学部, 講師(移行) (90803502)
能田 昴 尚絅学院大学, 総合人間科学系, 講師 (00803917)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 北欧福祉国家 / 子ども虐待防止支援センターBarnahus / 権利擁護 / 国際比較研究 / スウェーデン / コロナ禍 / 発達困難・リスク / 特別ケア / 発達支援 / 子供の権利 / 虐待 / 子どもの権利擁護センター「Barnahus」 / 北欧諸国 / 国際比較 / 虐待防止 / 社会的養護 / 北欧 |
研究開始時の研究の概要 |
日本国内において最も遅れているのは、子ども・当事者中心の虐待防止・社会的養護と権利擁護のシステムである。そこで本研究では北欧諸国の子ども・当事者中心の権利擁護システムの先駆的取り組みである「子どもの権利擁護センターBarnahus」およびDV・被虐待・ネグレクト等に関わる「当事者支援組織」を訪問調査し、各国の子ども・当事者中心の権利擁護システムの特徴を日本の課題との比較において明確にして、日本において構築すべき子ども・当事者中心の虐待防止・社会的養護と権利擁護のシステム開発の方向性と方法論を提起する。
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研究成果の概要 |
子ども虐待防止支援センター「Barnahus」の基本システムと業務内容は北欧各国で共通しており、虐待等によって危険にさらされている子どもを対象に①子どもの保護、②医学的診断と治療、③司法面接・裁判上の手続き、④心理療法、⑤児童福祉サービスへの移行支援、⑥家族療法・家族の再統合支援が行われている。これらの業務担当は基本的に子ども虐待防止支援センターに一本化されていることが最大の特長である。 子どもを取り巻く「当事者中心の虐待防止・社会的養護と権利擁護のシステム開発」に対しては、学校教育が果たすべき役割が大きいと考えられるが、学校教育間との直接的な連携・支援体制がほぼ構築されていない点が課題である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、北欧各国(スウェーデン・デンマーク・ノルウェー・フィンランド・アイスランド)の子ども・当事者中心の権利擁護システムの特徴を日本の課題との比較において明確にした。日本国内の先行研究において、北欧各国の「子ども権利擁護センターBarnahus」の取り組みを、実際の訪問調査を通して詳細に検討したものはこれまでに例がない。それゆえに本研究の成果を、国内における子ども中心の虐待防止・社会的養護と権利擁護の新たなシステム構築に係る議論の生成と牽引に繋げる過程において、日本の子どもの虐待防止・社会的養護と権利擁護システムの改善・充実に貢献できると考える。
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