研究課題/領域番号 |
19K02651
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
和田上 貴昭 日本女子大学, 家政学部, 准教授 (30386289)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 外国にルーツのある子育て家庭 / 移民 / 価値規範 / 外国にルーツのある保護者 / 保育所保育士の支援 / 外国における子育て / 外国にルーツのある子ども / 子育て支援 / 保育所 / 保育士の認識 / 情報伝達への配慮 / 保護者との関係構築 / 文化への配慮 / 外国にルーツがある保護者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は下記の6の調査等から構成されており、外国にルーツをもつ子育て家庭の状況と支援の方法について多面的に捉えることを通して、当該家庭に対する保育所が行う支援マニュアルの作成を目指す。 1.保護者調査、2.保育者調査3.自治体調査、4.子育て環境の比較調査、5.移民への支援調査、6.支援マニュアルの作成
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研究成果の概要 |
本研究は外国にルーツのある方の日本での子育てにおける課題を明らかにすることを目的に取り組み、下記の事柄が明らかになった。 移民は、その国に適応していくために、その国の生活習慣や価値規範を受け入れる必要があるが、自身が身につけている生活習慣や価値規範とは違いが存在する。そのため自身の母国と移民先の生活習慣や価値規範の違いに折り合いをつける必要がある。これは生活習慣や価値規範を伝える子育てにおいて顕在化する。外国にルーツのある親が日本で子育てをする際にも同様であるが、折り合いをつけていくための葛藤は彼らの子育てにおける大きな障壁になりうる。彼らの支援においてはこの点に考慮する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外国にルーツのある人々の支援において、先行研究では言葉の習得や生活習慣の違いと習得についての重要性が強調されることが多かった。もちろんこれらは重要な要素であるが、本研究においては同時にその人の価値規範と移住先の価値規範の違いによる葛藤への支援の重要性について指摘した。特に子育てにおいてこの葛藤は大きいものになる。この点は学術的に重要な指摘であると同時に、外国にルーツのある方の子育てに関する支援を検討する上で抑えるべきポイントの一つとなることから、社会的意義があると考える。
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