研究課題/領域番号 |
19K02661
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
|
研究機関 | 福岡大学 (2021) 久留米大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
永光 信一郎 福岡大学, 医学部, 教授 (30258454)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | アクティブラーニング / 認知行動療法 / アプリ / セルフモニタリング / 機械学習 / アプリケーション / コミュニケーション / 親子 |
研究開始時の研究の概要 |
SNSをはじめとするICTの急速な進歩により, 子ども達が会話をする機会が少なくなっている. 親子のコミュニケーションの質的かつ量的な減少は, 子ども自身が困難に出会った時の対応能力を低下させる. ICTを利用したアクティブラーニング手法による親子のコミュニケーション促進アプリを開発する. アプリに認知行動療法の原理からなるコミュニケーションモジュール課題を搭載し, 親子が実施することにより, 主体的に自分や相手の考えと感情を俯瞰する学習を通して, 行動変容(会話の促進)を導き出せることを実証する. アプリ実施により親子のコミュニケーションが質的かつ量的な増加することを確認する.
|
研究成果の概要 |
子どもを取り巻く生活環境は, ICT (Information Communication Technology) の急速な普及など大きく変化してきている. ICTが益々多様化, 普遍化していく環境の中で,認知行動療法の原理を搭載したアプリを活用することで親子のコミュニケーションが促進されると考えた。2019年度に開発したアプリ「むぎまる」にアプリユーザーインターフェースおよびフィードバック機能を搭載した。259 名のボランティア中高生に2~4週間に期間でアプリを実施した。機械学習(AI)の結果、特定ワード(「負けた」「叫」「遊」)の入力が子どものうつ尺度に関連していることが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コミュニケーションは自分の気持ち(感情)及び相手の気持ち(感情)を俯瞰することにより活性化する. 日常的に起こる親子間の出来事・会話を対象に, 自分の「考え」「気持ち(感情)」「行動」をモニタリング(俯瞰)し, 「考え」を変えること(認知再構成)や, 「行動」を変えること(行動変容)で, 「気持ち(感情)」の変化が生じ, コミュニケーションが促進されると考えらえる. 今後, 開発したアプリが医療現場や, 教育現場で応用され保健対策に活用され, 情報媒体に留まらない「新たなICTの利活用」を子ども学の分野に創出し, 育児学のみならず, 子どもの教育学, 医学での応用を創出することが期待される.
|