研究課題/領域番号 |
19K02668
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
河口 八重子 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (10727605)
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研究分担者 |
坂根 直樹 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究室長 (40335443)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | サペレメソッド / 五感体験 / 保育の質 / 食育 / 2歳児 / 乳児 / 食行動 / 五感 / 食育プログラム / 就学前児童 / 幼児教育 / 実体験 / ネオフォビア(新規恐怖症) / 保育園 / 日本版サペレメソッド / 2歳児 |
研究開始時の研究の概要 |
「いろいろなものをバランスよく食べる」ためには子どもの頃からの食習慣の確立が重要である。しかし、給食ではひと昔前の「残さず食べる」の原則から一変し、現在は無理強いせずに事前に量を調整して「食べたいものだけを食べる」傾向になっている。欧州では肥満児の増加などを背景として2000年頃から野菜や果物を題材にしたサペレメソッドを就学前の早い時期に導入するという取り組みが始まっている。今回、我々は最も効果的な2歳児を対象にした日本版サペレメソッドを開発し、健康的な食材そのものを自ら積極的に食べる意欲や行動の効果を検証する。
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研究成果の概要 |
保育園等の2歳児クラスを対象として149回の五感を用いた食育プログラムを実践した。保護者からはプログラム開始前と開始後に子どもの食行動や親の意識や行動について調査を実施した。また、本プログラムを担当した保育士・幼稚園教諭等と毎回実施後に内容についての振り返りをしてインタビューを実施した。さらに後日紙面で徴収した感想・評価をふまえた改良を重ねて、一回30分で年間6回の食育プログラムを開発した。養育者からの評価においてほとんど全ての2歳児がこの食育プログラムに楽しんで参加した他、96%の保育士等の先生方からは他の保育士(園)にも勧めたい、99%の保護者からは継続して実施して欲しいとの評価を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
保育現場にあって2歳児からの食育プログラム例は限られており、実践園の保育関係者からは、「2歳でもできる、2歳からできる」活動として歓迎された。子どもが食を教材として五感を使う活動は、幼少期の食べる力を育てる観点のみならず、あらゆる「学び」に向けた内発的動機付けにつながることから、非認知能力やコミュニケーション能力などにも寄与することが示唆され、今後の研究の広がりが期待される。本研究で得られたノウハウや知見は書籍や動画を使った情報発信により社会に還元されている。
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