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生き物飼育学習の課題分析と解決に向けたデジタル教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K02671
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関宮城教育大学

研究代表者

齊藤 千映美  宮城教育大学, 大学院教育学研究科高度教職実践専攻, 教授 (20312689)

研究分担者 鵜川 義弘  宮城教育大学, 教員キャリア研究機構, 名誉教授 (20232803)
吉村 敏之  宮城教育大学, 大学院教育学研究科高度教職実践専攻, 教授 (80261642)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード飼育動物 / 学校 / 生命理解教育 / 生活科 / 動物飼育 / 学校教育 / 総合的な学習 / 小学校 / 環境教育 / 生きもの / 教材開発
研究開始時の研究の概要

学校や家庭において生命現象の体験的理解が困難になった現代、小学校生活科等において生き物の飼育体験活動が重要視されている。しかし学校現場では、飼育活動は負担が大きいと考える教師が大半で、教材を生かし資質能力の育成に結びつけることは困難になっている。
無理のない飼育活動を行い深い学びと豊かな学習成果を実現するためには、教員の主体的努力だけに依存せず、それを支援する学校・地域社会の連携や取り組みを進めること、教員の求める情報や教材を的確に提供することが求められる。
本研究は、優れた実践事例の解析から、動物飼育活動のための教員支援の方法を明らかにし、指導法のモデル教材化と公開を行うものである。

研究実績の概要

教材開発の目的で、小学校2年生児童、子ども園の園児を対象として、3種の哺乳類(ハムスター、ウサギ、ヤギ)を教材とするふれあい学習活動のプログラムを作成、実施し、成果と課題を検討した。動物の種類・大きさに関わらず子どもたちは高い関心を持ち、教員にとっても好ましい体験活動であった。小型哺乳類であるハムスターやウサギに関しては、動物側の負担を尊重し、ケージ内にいる動物の観察が中心の活動となった。ヤギについては、実際に触れ、餌をやる活動の中で、ヤギの行動(声や餌への反応、動作や声)を感じ、子どもがヤギの周りを動いて視点を変えながら活動することができた。相互作用がしやすいという点では小型の哺乳類よりも中型のヤギのほうが優れており、疑問に思ったことを解決するための多様な活動を行うことができた。
また、教員養成課程の大学生を対象として、生き物に対して抱いている感情を生き物の分類群別に調べた。その結果、動物に好奇心や面白さを感じる学生は、分類群にかかわらず「生き物」に対して全体として面白さを感じていた。一方、「愛おしい」の感情は哺乳類、「気持ち悪い」の感情は昆虫など小型の動物に対して強く感じる傾向があり、それらの感情と「面白さ」「好奇心」は異なるようであった。
既存の研究および本研究の成果からは、生命の尊重や愛着を形成する上で哺乳類が、また自然科学的な見方考え方を形成する上で小型動物が有用であることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究開始から2年間、コロナ禍のため調査活動を行うことができず、実践事例の収集が遅れている。

今後の研究の推進方策

最終年度にあたることから、学校における実践事例を、文献および研究会等における報告事例を中心に検討する。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2024 2023 2022 2021 2019

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 畑に親しむー教員養成課程「生活科内容概論」授業改善の試み2024

    • 著者名/発表者名
      斉藤千映美・溝田浩二
    • 雑誌名

      宮城教育大学教職大学院紀要

      巻: 5 ページ: 193-201

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 小学校生活科「動物の飼育」の課題分析2023

    • 著者名/発表者名
      斉藤千映美・吉村敏之
    • 雑誌名

      宮城教育大学紀要

      巻: 57 ページ: 53-66

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 生活科における思考力,主体的・協働的に問題を解決する態度の育成―低学年教育の充実にむけた栽培活動の実践を通してー2022

    • 著者名/発表者名
      遠藤宏紀・吉村敏之・齊藤千映美・飯島典子
    • 雑誌名

      宮城教育大学教職大学院紀要 3

      巻: 3 ページ: 136-147

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 教員養成教育における探究的な学習の取り組み2021

    • 著者名/発表者名
      斉藤千映美
    • 雑誌名

      環境教育研究紀要

      巻: 23 ページ: 51-57

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 幼年期の子どもの自然との関わり~生きものふれあい学習の事例と課題の分析~2019

    • 著者名/発表者名
      斉藤千映美
    • 雑誌名

      宮城教育大学環境教育研究紀要

      巻: 21 ページ: 27-35

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 小学校生活科の動物飼育・ふれあい学習―実践と課題2022

    • 著者名/発表者名
      斉藤千映美
    • 学会等名
      日本環境教育学会第33回年次大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 誰が「やぎさんとなかよし」になれるのか?―生活科飼育学習における教師と児童とヤギのかかわり①.2021

    • 著者名/発表者名
      斉藤千映美・吉村敏之
    • 学会等名
      日本生活科総合的学習教育学会大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 教員養成課程における生命との関わりを通じた探究的な学びの試みと課題.2021

    • 著者名/発表者名
      斉藤千映美
    • 学会等名
      日本環境教育学会東北支部大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] ESD flagship speciesとしてのヤギCapra aegagrusと教育への活用2019

    • 著者名/発表者名
      斉藤千映美
    • 学会等名
      日本 ESD学会仙台大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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