研究課題/領域番号 |
19K02677
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
大庭 昌昭 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (40303094)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 溺水予防 / 呼吸コントロール / 安定した呼吸 / ゆったりとした泳ぎ / 動きの改善 / 水泳授業 / 水泳運動 / 安全確保につながる運動 / 水泳プログラム / 溺水 / 小学校 |
研究開始時の研究の概要 |
世界的に子どもの溺水事故は絶えず、子どもを守るための対策が急務である。そのため、小学校体育水泳授業における自己保全能力獲得のためのプログラム開発を目指し、本研究では、新学習指導要領に新設された「安全確保につながる運動」の学習プログラムを作成することを目的としている。 溺水予防に関する学校水泳の現状把握を通して、水泳指導における課題の抽出・整理(調査1)を行う。その調査結果を踏まえて、基礎的実験(実験1;大学生を対象)を実施し安定した呼吸確保につながるプログラム作りの基礎資料を得る。その資料の検証結果などを踏まえた介入実験(実験2;小学生を対象)を行い、授業プログラム作成へ繋げる。
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研究成果の概要 |
小学校水泳授業における自己保全能力獲得のためのプログラム開発を目指し、安全確保につながる運動(背浮きと浮き沈み)を核とした学習プログラムを作成することを目的とした。 はじめに、水泳指導における課題の抽出・整理を行い、初心者指導においては泳動作習得の基盤として「らくに」という意識を高めることの重要性を確認した。次に、水泳が苦手な大学生を対象とした実践を行い、泳者自身が感じる苦しさ尺度の改善がゆったりとした泳ぎの獲得につながることを明らかにした。 小学校水泳授業においては、安定した呼吸を核として泳技能学習を進めることが重要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界的に子どもの溺水事故は絶えず、子どもを守るための対策は急務である。本研究成果は、この課題解決のための一つの礎になる。水泳指導にとって欠かせない二つの方向性(豊かなスポーツライフと自己保全能力)の基礎となる、「安定した呼吸の獲得」の重要性を示したことである。 近年、水泳指導がある泳法で泳ぐという動きの獲得に焦点化しがちであった結果、水泳嫌いなど苦手な児童を産んできた可能性がある。現在、日本における学校水泳は、学校プールの廃止や指導の外部委託等の過渡期を迎えている。どのような形になっても溺水予防は極めて重要かつ重大な内容として継続されなければならない。その中核に何を置くべきか考える視点を得た。
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