研究課題/領域番号 |
19K02679
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
飯島 敏文 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (80222800)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 郷土 / 知識 / 構造記述 / 逐語記録 / 構造的記述 / KH Coder / 計量テキスト分析 / 経験 / 知識構造モデル / 生活圏 / 活動空間 / レイヤー / パーツ / ユニット / 可視化 / 直接的経験 / 三次元的構造 |
研究開始時の研究の概要 |
知識獲得の過程において学習者が諸要素を再構成する際には、日常生活の中で獲得してきた諸経験が関連づけられる。知識獲得の過程に着目し、経験・教材が含む諸要素や学習活動に見られる諸作用を抽出し、諸要素・諸作用の間に想定される関係を記述する。その上で、諸要素及び諸作用の相関関係の特徴を考慮して因果関係や時系列をも組み込んだ座標軸を設定し、知識の三次元的な構造を解明する。知識構造の究明は知識獲得の過程を解明に資するものであり、主体的・対話的で深い学びを実現する手がかりともなる。
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研究成果の概要 |
研究の目的は知識構造モデルの描出である。本研究では特に知識構造モデルの描出プロセスを重視して、限定的ながら知識構造を描出した。 より普遍的な言語表現の構造的記述を探るために、巨視的アプローチと微視的アプローチをとった。巨視的アプローチでは、授業実践の逐語記録をテキスト分析の対象とすることで、授業単元内における諸発言の概要を捉えるとともに頻出語と頻出関連の抽出をおこなっている。微視的アプローチでは、頻出語と関連語の関連構造描出に関して、諸科学の関連記述ルールを参照することで新たなアイデアによる記述手法を試行している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会科学習の具体的内容や知識獲得の過程を図解する事例は多い。図解されるものはプロセスであったり、階層や構造であったり多様である。具体的な教材や発言等に即した図解もあれば、より一般化・普遍化した概念図や構造図もある。 先行研究に自らの問いを重ねて、既存の構造図に観点と要素を追加することで郷土における直接的経験と獲得される知識の関係記述を更新できた。とくに、具体的な経験や教材コンテンツから諸要素・諸要因を抽出する手続きについて緻密に記述すること、要素や概念の間に描かれる線分の太さや矢印の方向性に関して厳密な定義づけを試みることなどによって、既存の構造図の価値を高めることができたと考えている。
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