研究課題/領域番号 |
19K02694
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 奈良学園大学 |
研究代表者 |
松井 典夫 奈良学園大学, 人間教育学部, 教授 (10736812)
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研究分担者 |
岡村 季光 奈良学園大学, 人間教育学部, 教授 (00750770)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 安全教育 / 学校安全 / 教師教育 / 反脆弱性 / グローバリズム / SCAT分析 / 海外での実践と検証 / 防犯 / インタビュー / カンボジア / 窃盗被害 / 防災教育 / 東日本大震災 / 津波事故 / 学校・教師の役割 / 教訓 / 熊本地震 / 令和2年7月豪雨災害 / 心のケア / 阪神・淡路大震災 / 連れ去り事件 / 未体験教員 / 道徳観 / 海外との比較研究 / 包括的プログラム / 有効性と持続性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、児童生徒の安全に資する(それは児童生徒の命に直結する)、「有効性」と「持続性」を持つ「包括的な学校安全」のプログラムを開発するために、以下の4点を明らかにすることによって、本研究の目的を達成する。 Ⅰ 「包括的な学校安全」の要素と内容における妥当性の検証と修正及び確定 Ⅱ 「有効性」と「持続性」を持つ「包括的な学校安全」の成立要件の明確化 Ⅲ Ⅱに基づいた「包括的な学校安全プログラム」のモデルプランの作成と実践、検証 Ⅳ 「有効性」と「持続性」を持つ「包括的な学校安全プログラム」の開発
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研究成果の概要 |
本研究課題が開始されてすぐに、熊本地震が発生した。包括的安全教育プログラムを開発しようとする本研究は、それ以降複数回にわたって熊本県を訪問して実地調査、教員へのインタビューを実施し、論文「災害時における教師の職業的役割 -「使命感」と「多忙感」に着目して-」(日本教師学学会誌「教師学研究」第21巻、第2号PP.13-21)において研究成果を発表した。本研究で開発された安全教育プログラムは、本邦のみならず、発展途上国の安全へと結びつくこと、グローバルな視点へと発展し、実証的実践と検証を実施することができた。その成果について、国際協力機構と連携して引き続き研究を推進しているところである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を推進する中で、いくつかのキーワードが出現し、研究の推進に大きな影響を与えた。それは、「反脆弱性」「教師の多忙感」「グローバルパースペクティブ」である。なかでも「反脆弱性」においては、「反脆弱性のクライシスマネジメント」が包括的な安全教育プログラムの「有効性」と「持続性」に影響を及ぼしていくことがわかった。安全教育プログラムに「反脆弱性」の概念を取り入れて構成し、学校教育現場で実践することによって、その「有効性」と、そこからつながる「持続性」をもったプログラム開発となることが示唆され、今後の安全教育に社会的影響を与えていくことが期待される。
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