研究課題/領域番号 |
19K02699
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
長田 友紀 筑波大学, 人間系, 准教授 (70360956)
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研究分担者 |
甲斐 雄一郎 文教大学, 教育学部, 教授 (70169374)
勝田 光 筑波大学, 人間系, 助教 (30792113)
森田 香緒里 文教大学, 文学部, 教授 (20334021)
Tastanbekova Kua 筑波大学, 人間系, 准教授 (30726021)
村井 万里子 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (30174262)
余郷 裕次 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (90191535)
幾田 伸司 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (00320010)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 国語教育 / 多言語多文化 / 母語教育 / ミャンマー / 国語科教育 / 多言語・多文化教育 / 日本語教育 / 国語科 / 海外展開 / 海外支援 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、グローバル社会・多言語多文化社会に対応する日本の国語教育の再構築を目指す。外国人子弟や海外からの労働者の増加などによる多言語・多文化状況はますます広がっていく。そこで現在の日本で生じている多言語・多文化に関する国語教育の問題点を明らかにするとともに、多言語・多文化状況下の諸外国からも学び、今後の国語教育のあり方を展望する必要がある。そこでJICAによって日本の国語教育が輸出(国語科教科書・指導書・教員養成プログラムの改革)されているミャンマーでの海外展開事例を分析することで、多言語・多文化状況下において日本の国語教育はどこまでが有効であり、どこに課題があるのかを具体的に考察する。
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研究成果の概要 |
本研究は国語科における非母語話者の実態や、母語話者と共に学んでいる国語科授業についての調査、さらには日本の国語教育のノウハウを多言語多文化国家ミャンマーに展開した事例の検証に基づき、母語話者と非母語話者が共に学ぶ国語科のモデル授業を開発するための基礎的研究を行うことである。 その結果、1.諸外国の多言語多文化社会でどのように言語教育がなされているか基礎的な資料が収集できた。2.特に多言語社会ミャンマー国の新旧の教科書の丁寧な分析によって日本が支援した国語科がどのような課題に突きあたったかを明らかにできた。3.日本の国語教室における非母語話者の困難さを事例の調査によりその一端を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多言語・多文化状況下の国語教育は日本でも重要なテーマになりつつある。ヨーロッパでは近年の複言語主義や、アメリカでも多言語・多文化状況を踏まえた言語教育研究が進みつつあるが、日本では日本語という単一言語の社会を前提に国語教育が構築されており、この点に大きな問題があった。本研究の最終的なねらいは、日本語母語話者と非母語話者が共に学ぶ国語教育の理論および指導方法を具体的に開発することを目的とするものである。非母語話者への支援だけでなく、日本語母語話者の児童生徒に対しても意味のある新しい視野に立った国語教育の理論と実践の開発を目指す点に本研究の学術的独自性や、社会的な意義がある。
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