研究課題/領域番号 |
19K02700
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
安部 朋世 千葉大学, 教育学部, 教授 (00341967)
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研究分担者 |
西垣 知佳子 千葉大学, 教育学部, 教授 (70265354)
橋本 修 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (30250997)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 言語分析力 / 文法力 / データ駆動型学習(DDL) / 形容詞文 / データ駆動型学習(DDL) / 誤用 / 複文 / 連文 / データ駆動型学習(DDL) / 国語教育と英語教育との連携 / データ駆動型学習 |
研究開始時の研究の概要 |
国立教育政策研究所等の調査結果により,児童・生徒の国語の文法力の課題が浮き彫りになった。本研究は,この課題を解決するために,英語教育で研究の進むデータ駆動型学習(Data-Driven Learning:DDL)と日本語学の研究成果を国語教育に活用し,児童・生徒の言語分析力を育成することで文法力向上を図る国語データ駆動型学習教材の開発を目指す。日本語文と英語文のパラレルコーパスを使用したデータ駆動型学習教材では,学習者が両者の言語データを対照させることで文法規則を帰納的に発見していく。パラレルコーパス使用のデータ駆動型学習の国語への活用は新規的であり,学習者の言語能力育成に寄与するものである。
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研究成果の概要 |
本研究では,国語科においてデータ駆動型学習(DDL)を用いた教材を開発し,各種調査から課題として指摘されていた学習者の日本語文法力向上への効果を検証した。DDLとは,主に第二言語教育で用いられる学習者主体の学習方法で,学習者が言語データを観察し,言語のルールに自ら気づくことによって学習するものである。文法力に関する課題を詳細に分析した上で,国語DDL教材を開発し,授業実践で指導の有効性を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国語の学習にDDLを援用した教材を使用する事例は,前例がなく新規的である。言語分析力を養い,考える力を引き出すDDLは,言語能力の育成に寄与するだけでなく,深い学びにも繋がる。日本語非母語話者の学習者も増加している現在,母語話者の直感だけに頼らず,帰納的に規則を発見できる学習は重要である。国語科では質的調査が主流であるが,実験等量的調査も行った結果,文法力向上に対する有効性を客観的に実証した教材を現場に提供することができた。
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