研究課題/領域番号 |
19K02706
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
冨安 慎吾 島根大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (40534300)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 漢字 / 語彙 / カリキュラム / 漢字学習 / 教科内容 / 方略 / 学習観 / 理解・表現方略 / カリキュラム開発 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、漢字学習について、【評価方法の開発】【理解・表現方略の記述】【漢字学習カリキュラムの開発】を行うことで、漢字の「読字力」「書字力」「運用力」の育成に資するカリキュラムを開発することを目的とするものである。 具体的な方法としては、【評価方法の開発】【理解・表現方略の記述】を1年次・2年次に行うとともに、2年次以降は中学校におけるカリキュラムの試験的な実施を行い、その結果についての分析・考察をもとにカリキュラム改訂を経て、成果の公表・配信を行う。
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研究成果の概要 |
本研究は、現在の漢字学習について、目的・方法・評価の三点が限定的であることに設定するものである。研究の進捗に伴い、主たる研究目的を、漢字学習の目的(能力観)を再設計し、カリキュラムを開発していくための基盤を構築することに定めた。 具体的な研究としては、能力観を整理する枠組みを理論的に検討するとともに、小学校国語教科書を分析し、漢字学習内容をデータベース化することで、学習内容の実態を明らかにした。また、漢字学習方略を整理し、各領域の成果を統合する枠組みを形成した。これにより、運用力を高めるカリキュラム再設計の基盤を提供し、漢字学習の目的、内容、方法の相互関連を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、漢字学習の現状の課題に対して、目的・方法・評価の三点を改善するカリキュラム改善に資する具体的な知見を提供したものである。学術的には、漢字学習の目的(能力観)を再設計し、データベース化された学習内容と学習方略の枠組みを構築したことにより、今後のカリキュラム改善に資する基礎を提供した点で意義がある。 社会的には、これらの成果により、より本質的な漢字教育の実現が期待できる。特に、評価方法の再設計の基礎を確立することで、児童・生徒の「読字力」「書字力」だけでなく「運用力」の評価方法の開発に向け、重要な知見を提供するものである。
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