研究課題/領域番号 |
19K02707
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
中村 和世 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (20363004)
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研究分担者 |
井上 弥 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 名誉教授 (10201336)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 国際協働 / 異文化間教育 / 地球市民 / 異文化感受性 / 図画工作 / 美術 / オンライン学習 / オンライン授業 / 日米協働 / 図画工作・美術科教育 / グローバル市民 / 国際教育 / カリキュラム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、全米アジア教育コンソーシアムとの国際協働により、図画工作・美術科を中心とした異文化間カリキュラムを開発することである。これを達成するために、以下の研究項目を遂行する。①欧米とアジアを含む12か国の美術教育スタンダード、ユネスコやNGO等による地球市民教育カリキュラムに示された美術教育の理念や内容を明らかにする。②J・デューイの地球市民教育を視野に入れた美術教育の思想と教育方法を明らかにする。③日米を中心とした小中高等学校12校との国際協働を通して、①②の成果を踏まえつつ、理論と実践の往還を特徴とするアクション・リサーチを実施して異文化間カリキュラムを開発し、その効果検証を行う。
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研究実績の概要 |
(1)2021年度にコロナ禍状況での対応策として開発したインターネットによる3D国際児童画展を通じた国際交流を広島県公立小学校3校と米国インディアナ州公立小学校2校で実施するほか、従来型の実物を通じた国際交流を広島県公立小学校3校と米国インディアナ州公立小学校2校並びにシカゴ大学実験学校で再開している。研究協力者を通じて参加した児童に対するアンケートを実施し、異文化共感性や国際交流に対する意欲の向上を確認している。 (2)研究実施計画に示した開発中の異文化間カリキュラムの他国での実施に関しては、オーストラリアのCity Beach Primary Schoolと広島県公立小学校の協力を得て2023年度実施に向けて準備を進めている。教員同士のオンライン会議を行い、実施時期、対象学年、学習指導の具体的内容などを決定している。 (3)2021年度までの開発の成果を“Indiana-Hiroshima Intercultural Eye for Art Project 2016-2021”の報告書にまとめている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
(1)コロナ禍状況が継続し、海外渡航が制限され、計画していた米国美術教育学会など国際学会での口頭発表や海外研究者招聘が実施できていない。 (2)コロナ禍状況の継続で、米国側の研究協力校に支障が生じ、開発中の異文化間カリキュラムの効果検証が予定通り進んでいない。
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今後の研究の推進方策 |
(1)これまでの研究調査から示された異文化共感性を向上させる学習指導やカリキュラム編成の原理の汎用性を高めることを目的として、米国以外の国で協力者を得て開発を行う。 (2)海外研究者招聘の代替措置として、特別ビデオの製作などを依頼し、これを用いた国際研究集会を計画・実施する。 (3)インターネットによる3Dオンライン国際児童画展と実物を用いた国際交流を併用することなどを通じて、さらに高い学習効果が得られる開発を進める。 (4)研究成果を整理し、インディアナ大学に開設したウェブページの拡充や日本語による書籍出版に向けて準備を進める。
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