研究課題/領域番号 |
19K02712
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 高崎健康福祉大学 |
研究代表者 |
栗原 幸正 高崎健康福祉大学, 人間発達学部, 教授 (80804260)
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研究分担者 |
濱田 博文 筑波大学, 人間系, 教授 (20212152)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 半構造化インタビュー書式 / 20年経過後調査の実施 / 当該校開校の背景確認 / 調査者別アンケート項目作成 / 教職員の自己変革の確認 / 半構造化インタビュー / 15年経過後調査 / 調査対象者別アンケート / 調査対象者別インタビュー / 調査対象者リスト作成 / 研究協力許諾(教育委員会) / 研究協力許諾(当該校) / 面接調査内容の検討 / 研究協力許諾 / 調査対象者リストアップ / 15年経過後調査 / 調査内容決定 / 被調査者発掘 / 面接調査 / 学校経営 / 茅ヶ崎市立浜之郷小学校 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、学校改革に取り組み、教師の継続的な授業変革を実現した茅ヶ崎市立浜之郷小学校を対象とし、校内教職員集団の間で何がどのように起きることで授業変革に至ったのかを、学校経営的視点から解明するものである。同校は短期間のうちに全国の教職員や教育研究者に認知され、開校6年目の研究発表会には1,400名が集まるまでの学校となった。その要因を、教職員集団の組織過程に着目して学校経営の視点で捉え、当時の教育行政関係者及び同校教職員への面接調査、同校の授業研究会の分析により、授業変革を実現するための公立学校における組織づくりの過程と要因を解明するものである。
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研究成果の概要 |
本研究は、短期間に全国区の研究校となった学校の教職員や訪問した教育関係者へのインタビューとアンケート調査を通して、どのような学校経営が行われ、その経営の元で、教職員や学校文化の中にどのような変容が生じて授業変革につながっていったかを解明することである。 この研究目標を達成するため、教育行政等に研究許可を得て、当時の教職員や学校訪問者、教育関係者にインタビュー調査とアンケート調査を行った。調査する中で当時の時代背景や人的関係性、また開校に向けての方向性や具体的な方法など、貴重な話を聴取することができた。しかし、2020年度に入るとコロナ禍で、面接調査が事実上実施不可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当該校には、毎年全国から多くの教職員が研究発表会等に参加していた。その要因は、一つの教育理念が旧来の学校概念を変革し、学校長とその外部者が協働することで学校の教育実践を変えたことにあるとされてきた。しかし、本研究によって開校以前より教育委員会が地域の学校組織や教育内容の質の改善を図るために、戦略的に学校改革を推進していたという事が明確になった学術的意義は大きい。 また、教育委員会が目指した教育力の向上については、校長会等の反発によりすぐには進展しなかったが、当該校に勤務していた職員の教職員としての自己変革が図られ、地域の教育体制が長い時間をかけて変革されたという事実は今後に示唆を与える。
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