研究課題/領域番号 |
19K02714
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 横浜創英大学 |
研究代表者 |
阿部 眞理子 横浜創英大学, 看護学部, 教授 (30734165)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 若手養護教諭 / レジリエンス向上 / 研修プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
養護教諭の精神不調増加が危惧される中、若手養護教諭の休職や離職を予防し、仕事へのモチベーションを高め、レジリエンス向上を図るメンタルヘルス支援が必要であり、養護教諭養成側と教育委員会が連携した研修プログラムの開発が喫緊の課題となる。 そのため、若手養護教諭の実態、教育委員会の現行研修、大学主催の卒後教育等の調査による資料の収集と分析・検討を重ね、養護教諭レジリエンス尺度を活用した研修プログラム試案を作成する。さらに、教育委員会と連携した研修会を企画、実施、評価によってプログラムの精度を高め、実効性のある若手養護教諭のレジリエンス向上に向けた研修プログラムを開発する。
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研究実績の概要 |
「若手養護教諭のレジリエンス向上に向けた研修プログラム」の完成を目指して、前年度試行の研修プログラムの修正版を作成し、神奈川県教育委員会の協力のもとに、公募参加の若手養護教諭20名に対して研修の実施及び評価を行なった。具体的には、①“演習時間を充実させて、日常的に「できる!!」自信を身に付け、スキルアップを図る”「フィジカルアセスメント」「心のケア」「救急法(救急救命処置・応急処置)」「児童生徒の多様性への対応力」、② “養護教諭自身のレジリエンス向上を図る”「レジリエンスを高める学び・からだ気づき」、③“仲間力の醸成(主体的対話)”「仲間づくりの場としてのYYcafe」を、専門の講師による6日間(39時間)6回の内容に構成した研修プログラムを作成した。 研修各回の事後調査及び研修全体の振り返りにおいて、内容については全員が「十分理解」及び「大変満足」「満足」という結果が得られた。また、自由記述等の意見などから、学校現場で活用できる知識を深め、スキルアップができたこと、同じような悩みを抱えている仲間と日々の実践を振り返り、共有することで、「できる」「わかる」「さらに学びたい」という、意欲の向上に繋がったことが明らかになった。さらに、日々の不安、困り感を忌憚なく話せる仲間との出会いにより一人ではないことが実感でき、前向きなエネルギーを得て、互いにエンパワメントしていることなども把握され、若手養護教諭のレジリエンス向上を図るという本研究の目的が達成できたと考える。一方、教育委員会と連携した実効性のある研修が実現したことにより、今後に向けて本プログラムの継続的実施が可能となり、教育委員会と連携した若手養護教諭のメンタルヘルス支援に向けた研修プログラムのモデルとして寄与できることが示された。
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