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教員養成における授業実践コンピテンシーと教育学コンテンツの結合

研究課題

研究課題/領域番号 19K02724
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

高木 啓  千葉大学, 教育学部, 准教授 (90379868)

研究分担者 熊井 将太  山口大学, 教育学部, 講師 (30634381)
山岸 知幸  香川大学, 教育学部, 教授 (60304375)
吉田 茂孝  大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (60462074)
樋口 裕介  福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (80587650)
北川 剛司  奈良教育大学, 教職開発講座, 准教授 (80710441)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 交付 (2019年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワード教員養成 / 教育方法学
研究開始時の研究の概要

コンテンツベースからコンピテンシーベースへの教師教育改革の中で、コンピテンシーがコンテンツから独立して捉えられている現状があるのではないか。そのように捉えてしまっては、教員採用試験などで見られる、「突破する」ためにはコンテンツ(教職教養)は暗記、コンピテンシー(模擬授業や場面指導)は模倣、という再生的な学習が繰り返されてしまう。そこで、本研究ではコンテンツとリンクしたコンピテンシーを育成するため、これまでの教師教育テキストでは、どのようなコンピテンシーの育成を意図してコンテンツを配列しているかを明らかにする。

研究実績の概要

わが国における教育方法学に関するテキストに内在するコンテンツならびにコンピテンシーの抽出を行った。その際、コンテンツやコンピテンシーを複層的に捉えるために、領域とテキストという二つの観点から実施した。つまり、前者は、学力論や学級経営論など各領域ごとに抽出を実施することで、ある領域におけるコンテンツ・コンピテンシーにテキスト間でどのような共通点や差異があるかを浮かび上がらせるという観点である。後者はテキストごとに抽出を実施することで、テキスト全体でコンテンツやコンピテンシーがどのようにデザインされているかという観点である。
しかしその作業を進めるなかで、コンテンツ概念・コンピテンシー概念のずれや、テキストごとにそれらの描かれ方の差異が生じ、両概念のさらなる明確化の必要性が明らかとなった。
海外に関しては、テキスト分析の予備作業として、近年の教師教育の動向を調査してきている。調査対象はドイツならびにアメリカとしている。
ドイツについては、ライプツィヒに渡航して調査を実施することができた。そこでは教員養成段階、現職研修段階での授業参観も実施し、部分的ではあるが教師教育の現状を調査することができた。また、教師教育教材の収集も進めてきており、分析対象とする教師教育教材の絞り込みの段階である。
アメリカについては、これまでの動向を部分的に押さえられている段階にとどまっている。その理由は、下の「現在までの進捗状況」の通りである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

わが国に関する研究については、「おおむね順調に進捗している」と評価しているが、海外に関する調査、特にアメリカに関する調査については、COVID-19の影響もあり、予定通りには進められていない。研究のフィールドを限定することも視野に入れる必要がある。

今後の研究の推進方策

コンテンツ・コンピテンシーの両概念規定については、早急に明確化する必要がある。その上で、わが国の教師教育教材の分析はこれまで代表的なテキストに限定して行ってきたので、拡大する必要の有無を検討する。
また、海外に関する分析結果とわが国の現状との関係も整理する必要がある。

報告書

(1件)
  • 2019 実施状況報告書

研究成果

(10件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 学会発表 図書

  • [雑誌論文] 陶冶履歴研究(Bildungsgangforschung)における学習者の参加に関 する考察2020

    • 著者名/発表者名
      樋口 裕介
    • 雑誌名

      教育学研究紀要

      巻: 65 ページ: 588-593

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 項目反応理論と潜在クラス成長分析による自治体学力調査の再分析 算数・数学の学力格差とその変容2019

    • 著者名/発表者名
      川口 俊明、松尾 剛、礒部 年晃、樋口 裕介
    • 雑誌名

      日本テスト学会誌

      巻: 15 号: 1 ページ: 121-134

    • DOI

      10.24690/jart.15.1_121

    • NAID

      130007691337

    • ISSN
      1880-9618, 2433-7447
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセスとしている
  • [学会発表] エビデンスに基づく教育の社会的・学術的影響2019

    • 著者名/発表者名
      熊井 将太
    • 学会等名
      日本教育心理学会第61回総会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 学習の個別化と学級授業との関係性―その歴史と現在―2019

    • 著者名/発表者名
      熊井 将太
    • 学会等名
      日本教育方法学会第55回大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 陶冶履歴研究(Bildungsgangforschung)における学習者の参加に関する考察2019

    • 著者名/発表者名
      樋口 裕介
    • 学会等名
      中国四国教育学会第71回大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 現代ドイツのインクルーシブ授業におけるグループでの学びに関する研究―戦後からのグループの特質の変遷を中心に―2019

    • 著者名/発表者名
      吉田 茂孝
    • 学会等名
      中国四国教育学会第71回大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [図書] 「エビデンスに基づく教育」の閾を探る2019

    • 著者名/発表者名
      杉田浩崇、熊井将太
    • 総ページ数
      340
    • 出版者
      春風社
    • ISBN
      9784861106583
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [図書] 新中等教育原理〔改訂版〕2019

    • 著者名/発表者名
      佐々木 正治
    • 総ページ数
      202
    • 出版者
      福村出版
    • ISBN
      9784571101885
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [図書] PISA後のドイツにおける学力向上政策と教育方法改革2019

    • 著者名/発表者名
      久田 敏彦、ドイツ教授学研究会
    • 総ページ数
      360
    • 出版者
      八千代出版
    • ISBN
      9784842917580
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [図書] アクティブ・ラーニング時代の実践をひらく「障害児の教授学」2019

    • 著者名/発表者名
      新井英靖、今井理恵、小川英彦、櫻井貴大、佐野友俊、高井和美、高橋浩平、堤英俊、手塚知子、廣内絵美、廣瀬信雄、湯浅恭正、吉田茂孝
    • 総ページ数
      216
    • 出版者
      福村出版
    • ISBN
      9784571121388
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2021-01-27  

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