研究課題/領域番号 |
19K02730
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
福田 喜彦 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (30510888)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 市民性育成教育 / 歴史教育理論 / 比較教科教育史 / 日韓比較 / 『歴史教育』 / ソウル大学校師範大学 / 歴史教師 / 歴史教育研究会 / 市民性育成 / 日韓 / ソウル大学校 / 師範大学 / 歴史教育 / 教科教育 / 比較 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,韓国歴史教育研究会の『歴史教育』や歴史教育学会の『歴史教育研究』などを基礎的な資料として,現代日韓の歴史教育理論の史的展開を実証的に解明することが到達目標である。1950年代から1990年代の日本と韓国の市民性教育の発展を比較しながら考察することで,現代日韓の歴史教育が実践的な側面から市民性育成を図ろうとしてきただけでなく,理論的な側面からも教科教育学研究として進められてきたことを解明する。それによって,今日的な課題として市民性教育としての歴史教育を日韓の間でどのように進めていくのかという新たな「問い」を共同研究として創出していくための基礎的な理論のあり方を提供する。
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研究成果の概要 |
本研究は,東アジアにおける市民性育成教育の視点から歴史教育の理論的構築を図るために,現代日韓の歴史教育理論を比較教科教育史的に解明することが目的である。戦後,日本と韓国は,民主的な教育改革を経て,日本では「社会科」,韓国では「社会生活科」が誕生した。「社会科」や「社会生活科」は,成立後,様々な教育政策の影響を受けながらも,今日においても市民性教育の中核を担う教科としての役割が常に求められてきた。そこで,本研究では,韓国歴史教育研究会の『歴史教育』や歴史教育学会の『歴史教育研究』などを基礎的な資料としながら,現代日韓の歴史教育理論史の展開を実証的に明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの東アジアに関わる社会科教育研究の歴史を整理すると,1980年代になって,近隣諸国との歴史認識をめぐる問題が浮上し,東アジアの歴史認識をどのように子どもたちに形成していくのかが課題となった。1990年代になると,戦後に残されてきた東アジアにおける諸課題が歴史教科書の記述となって顕れ,論争を巻き起こしてきた。2000年代以降になると,東アジアの社会科教育研究者によって,カリキュラム,教科書,授業実践をどのように構成していくのかが議論されてきた。こうした学的探究を踏まえ,市民性教育としての現代日韓の歴史教育理論の史的展開を実証的に明らかにしたことに本研究成果の学術的意義や社会的意義がある。
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