研究課題/領域番号 |
19K02736
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
大矢 英世 宮崎大学, 教育学部, 准教授 (50827441)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 原発事故 / いのちと暮らしの安全・安心 / ESD / 家庭科の授業実践 / 質的分析 / 核のゴミ / 情報リテラシー / 人権としての安全保障 / 人権 / 自主避難家族 / 高濃度放射線廃棄物の処分場誘致問題 / 家庭科の授業構想 / 家庭科 / 民主主義 / 安全保障 / SDGs / 主権者としての生活者 / 高濃度放射線廃棄物処分場問題 / シナリオ作り / 家族を取り巻く社会背景 / SDGs / 教育実践 / コロナ / 安全・安心 / 健康 / ESD授業実践 / 家庭科教育 / 暮らしの安全・安心 / 東日本大震災 / 原発災害 |
研究開始時の研究の概要 |
東日本大震災原発事故は、今もなお持続不可能な暮らしの問題を抱えており、この「いのちと暮らしの安全・安心をめぐる課題」を家庭科の中でESDの視点から教材化していくことが必要であると考えた。具体的には大学の基礎教育講座でこの「いのちと暮らし課題」に取り組み、受講生の意識変容の分析および授業の省察を行う。また、教員免許状更新講習において先の課題研究で作成したESD実践チェック表を活用した授業構想の課題に取り組み、活動を通した家庭科教員の意見を分析する。文献調査結果や社会動向とともにこれらの分析結果を反映させ、ESD視点からいのちと暮らしの安全・安心を探究する授業構想および教材開発を行う。
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研究成果の概要 |
本研究は、3.11後の生活課題に焦点を当てて授業検討を行ったものである。時間の経過と共に、被災地から遠い地域では、興味関心も薄れてしまっている。そこで、アクティブラーニングを中心にした授業を構想した。自主避難に関する家族会議、高濃度放射線廃棄物処分場誘致問題の市民会議のシナリオ作りである。授業を通して情報リテラシーを高め、正しく現状を理解することの大切さや、さまざまな視点から熟議する場の必要性への気づきが得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、東日本大震災原発事故後の生活課題に焦点をあてた15回の授業を通した受講生の意識変容について質的分析を行った。その結果、当初は対岸の火事という程度の認識であった受講生も、授業を通して核のごみ問題や3.11後の生活の安全保障の問題は、日本全体で考えていくべき重要課題と認識するまでの変容がみられた。また、報道された文面をそのまま受けとめるのではなく、その裏側にどのような背景があるのかを考えることができるようになっていた。このことから、自分たちで情報にアプローチし、解決策を模索していく授業実践の有効性を示すことができた。
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