研究課題/領域番号 |
19K02738
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
広石 英記 東京電機大学, 工学部, 教授 (80246652)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | PBL / プロジェクト学習 / プロジェクトベース学習 / コンピテンシー / カリキュラム・マネジメント / 学び / カリキュラムマネジメント / 探究学習 / PBL型総合学習 / 社会実装 / リジリエンス / 学習手法の転換 / 能力観の転換 / プロジェクト型総合学習 / AL型教科学習 / 自律的学習者 |
研究開始時の研究の概要 |
わが国でも、従来の「知識の暗記」に偏った教育から脱し、「何を学び、何ができるか」という活用力や実践力を重視した教育改革が始まった。そこでは知識に加え、教科特有の見方・考え方が強調され、批判的思考などの認知スキル、コミュニケーションなどの社会スキル、責任感などの人格特性も教育の対象とされている。 本研究は、総合的な学習の時間を、新しい教育課程編成の中核と捉え、国内外の現実的課題に取り組むプロジェクト学習の先進的事例を調査し、その知見から、能動的な教科学習との相乗効果が期待できるプロジェクト型総合学習の学びのあり方や、教育課程再編の具体的な構想を研究・提案する。
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研究成果の概要 |
従来、教科の授業は、それぞれ学習指導要領に準拠するのみで、教科間の関連性は意識せずに教授されていた。一方、総合的な学習の時間も、教科を意識することなく指導計画が立てられてきた。その意味では、「生徒の学び」という統合的視点を欠いた教育課程編成であった。今回の研究では、「学校の教育理念」(グラジュエーションポリシー)を教科学習と教科外学習(学校行事、総合学習、道徳など)を結ぶ軸(コア)として捉え直し、学校での「生徒の学び」を有機的に再構成する「学び場」として、PBL型総合学習を活用できることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国の学校教育は、学習内容(コンテンツ)を網羅的に規定した学習指導要領により、標準的学力の育成に成功する反面、未知の課題に挑戦する資質・能力(コンピテンシー)を有した自律的学習者の育成に課題があった。このコンピテンシーの育成に関しては、アクティブラーニング型教科学習の学習単元を「各学校の教育理念」を教育課程編成のコア(軸)として、有機的に再構成・再構造化することが可能であることを解明するとともに、「生徒の学び」という統合的な視点からコンテンツとコンピテンシーの双方を相互作用的に育成できるPBL型総合学習のグランドデザインの骨格を明らかにできた。
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