研究課題/領域番号 |
19K02740
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
磯部 錦司 椙山女学園大学, 教育学部, 教授 (40322614)
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研究分担者 |
Imig Alexander 中京大学, 国際教養学部, 准教授 (50511143)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 自然観 / アート / 生命 / 言語 / メディエーション / 自然 / 生命観 / 造形 / メデュエ―ション / メデュエーション / 芸術 / 美術教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,「芸術の6層」において形成される「知としての自然観」の検証である。対象は、日本とドイツとの共同実践を基盤に,オセアニア、ヨーロッパ,アフリカとの連携において行う。扱う自然観は、状況的、包括的、関係的な特徴をもち,その教育内容は、世界共通の課題と,21世紀型能力に対応した方向を示すことが考えられる。手法は,プロセスの記録と造形要素,及び対象者の記述を用い,造形と言語による統合的,相互的な質的分析において行い(アート・メディエ―ション),諸言語と造形に生まれる齟齬を表面化させ,6層が生成する意味について示す。
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研究実績の概要 |
2023年度は、新たにアフリカ、タンザニアの小学校と児童福祉施設(孤児院)において「生命(いのち)のイメージ」を主題にワークショップと鑑賞活動を展開し、そのデータをこれまでの記録と合わせ、分析を試み、アフリカの子どもたちの表現をとおした鑑賞活動によって生成された日本の子どもたちの「生命(いのち)」の解釈について分析した。 着目したいのは「状況や関係」の表現である。日本の子どもたちは「つながり,支える,つつむ」等といったイメージを,自然物相互や自然と人間相互の関係において言語化しているが,アフリカの作品の鑑賞活動の過程において,多くの子どもがその視点からイメージを意味づけているところに特徴が見られる。 また,現実/新たな世界,善/悪,昼/夜,光/影といった対の概念において生命を解釈しようとする見方は,日本の子どもたちの作品の中にも稀に生/死,喜び/悲しみ等の表現において確認されてはいるが,本事例の鑑賞活動においては,その見方がより多くの子どもたちにおいて言語化されている。また,日本の子どもたちの表現では,「生命力への共感」を表す作品は少なかったが,そのイメージは鑑賞活動において深まっている。 鑑賞活動後の記述の特徴的な内容では、相違点として色彩の豊かさや色使い,ものの捉え方,見方,描き方の違いに気づきながら,共通点として,考えていること,伝えたいことは同じであると子どもたちは捉えている。環境や経験,文化的背景から表現の違いを感じながら,「生命(いのち)」への見方や感じ方,考え方に共通点があることを子どもたちは見つけ出し,自分の「生命(いのち)のイメージ」を深めている。
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