研究課題/領域番号 |
19K02745
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
大塚 美和子 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (60465672)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | スクールソーシャルワーカー / 問題予防型校内支援 / 実践モデル / 実践マニュアル / チーム学校 / 保護者ケース会議 / 校内コアチーム会議 / M-D&D / スクールソーシャルワーク / 問題予防型の校内支援システム / ケースマネジメント / 問題予防型校内支援システム / 保護者面談(保護者ケース会議) / 保護者面談 |
研究開始時の研究の概要 |
中教審の文科省への答申で示された「チーム学校」は、専門家と教職員が一つのチームとなり学校のマネジメント機能の強化を進めるものであるが、一方で、協働化により教員の更なる多忙化や負担の増大が懸念されている。そこで本研究では、スクールソーシャルワークのマネジメント機能に着目した問題予防型の校内支援システムの実践モデル開発を行う。このモデルは、従来の問題対応型のモデルと異なり、教職員一人一人の力はもとより、支援がつながりにくい保護者の力も発揮できる校内支援体制作りと保護者面談を両輪とした実践モデルである。これをもとに実践マニュアルと実践教材(DVD)の開発を行い、実践モデルの普及を目指す。
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研究成果の概要 |
スクールソーシャルワーカー(SSW)が学校と協働し、子どもの問題の悪化を未然に予防する問題予防型の校内支援実践モデルをM-D&D(modified design and development)を用いて開発した。第一段階では、校内支援と保護者ケース会議に組織的に取り組んできたSSWとコーディネーター教員にインタビュー調査を実施し、その分析の結果から実践モデルのたたき台を作成した。第二段階では、SSWによるワーキンググループでの協議を経て、実践モデルのデザインを確定し、実践マニュアルと研修教材のDVDを作成した。最終段階では、オンライン研修等により本実践モデルの普及活動を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回開発した校内支援実践モデルは、従来の子どもの問題が悪化してから対応する「問題対応型」の校内支援とは異なり、問題の予兆が見られた段階ですぐに校内支援会議でその対応を検討する「問題予防型」の校内支援実践モデルである。そのために、子どもが環境の変化の影響を受けやすい進学、進級、転校などのタイミングに合わせて保護者との協力関係を築き支援を組み立てる。本実践モデルが学校に普及すれば、「チーム学校」における教員とSSWの効果的な校内連携の方法が明確になり、また、学校と保護者の信頼関係の構築や子どものニーズを尊重したチーム支援がより促進され、子どもの最善の利益につながる適切な支援が行える可能性がある。
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