研究課題/領域番号 |
19K02748
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
中島 寿宏 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (10611535)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | コミュニケーション / 体育授業 / 授業カンファレンス / オンライン検討会 / フィードバック / 教師教育 / オンラインカンファレンス / 対話的学習 / 授業改善 / ビジネス顕微鏡 / 身体活動量 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究計画では,小・中学校の体育授業での授業改善を目指して,(1)コミュニケーションの可視化データを授業者に提示する授業フィードバックシステムモデルの構築,(2)フィードバックシステムの効果検証,および(3)児童生徒の学習成果の検証することを目的とする.体育授業内のコミュニケーションの状態について,授業者との継続的な授業カンファレンスを実施し,授業者に具体的な情報をフィードバックすることによる授業改善への効果を明らかにする.また,このシステムが体育授業における児童生徒の運動技能の習得や思考力・判断力・表現力の向上に効果を及ぼすかについても縦断的な調査から明らかにする.
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研究成果の概要 |
2021年度は,新型コロナウイルスの影響を受けながらも,予定されていた調査のほとんどを実施することができた.研究代表者の勤務大学の附属小学校および札幌市内中学校において体育授業でのコミュニケーション調査を実施し,その結果をオンラインビジネスチャットなどを活用してで共有することで,オンライン上での授業カンファレンスを企画・実施した.授業者,大学教員,公立の小中学校教員,大学院生がカンファレンスに参加して,授業改善に向けてオンラインでの活発なディスカッションが実現した.オンライン上では可視化データを提供することによって議論の焦点が定めやすく,具体的な授業改善に向けた取組に繋がる話し合いが行われた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究における大きな成果は以下の2点である.一つ目は,児童生徒たちのコミュニケーション状態,教師の発話内容,児童生徒の振り返り記述内容,身体活動量などをデータで可視化し,体育授業における教師の指導技術を検証したことである.可視化データを複合的に捉えることで,教師の授業技術や学習効果を検証し,教師自身に情報をフィードバックすることで,即時的・継続的な授業改善に繋がった.二つ目は,オンラインでの授業研修会システムを構築したことである.このシステムでは,授業の具体的なデータを提供することで,対面参加することなく参加者たちの課題が焦点化しやすいオンラインでの授業研修会を企画・運営した.
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