研究課題/領域番号 |
19K02759
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 関西学院大学 (2021-2023) 鳥取大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
武田 信吾 関西学院大学, 教育学部, 准教授 (10600926)
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研究分担者 |
松本 健義 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (90199878)
栗山 誠 関西学院大学, 教育学部, 教授 (10413379)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 協同的な造形活動 / 混合的アプローチ / 質的分析 / 幼児 / 児童 / 視線行動分析 / 相互行為分析 / 制作過程分析 / 混合的な分析アプローチ / 発達的・文化的差異の多重比較 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,幼児と児童の協同的な造形活動に対して,質的分析の混合的なアプローチの方法を確立することにより,こども間の自然発生的な相互作用と,作品の制作過程との関係性を総合的に検討していく。発達的差異と文化的差異の両側面から多重的に比較することにより,協同的な造形活動におけるこどもの特徴的な行動を明確化させていく。研究結果は,学習者同士の学び合いを方向付ける基盤を検討する上での基礎的データとなり,こどもの成長・発達について理解する視座を拡充することにつながる。
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研究実績の概要 |
本研究は,幼児・児童が協同的に行う造形活動について,こども間の自然発生的な相互作用と,作品の制作過程との関係を質的に明らかにする。特に,双方向性の関わり合いの中でイメージがいかに共有化され,創造的な行為へ移るのか,こどもの具体的な姿から迫るため,双方向的かかわりの基本形であるペアでの活動に着目する。研究メンバー3者がそれぞれ独自に開発した分析手法(視線行動分析,相互行為分析,制作過程分析)を組み合わせることにより,こども間の相互作用の質的分析について混合的なアプローチを行う。 本研究の最終年度となった今年度の研究活動は,これまでの一連の研究内容について全体を通して再検討を行い,そのまとめを国内外の学会で発表することに注力した。海外では,2023年9月にトルコで開催された国際美術教育学会の世界大会(2023 InSEA World Congress)において発表した(Proposal査読付)。本発表によるディスカッションを通じて得られた知見は,当該大会のProceedings(2024年発刊予定)に反映させた。国内では,美術科教育学会の大会(第46回 美術科教育学会 弘前大会)において発表した。 なお,当初の研究計画に位置付けていたイギリス研究協力校での調査は,新型コロナウイルスが国際的にも収束しつつあったものの依然として感染可能性は残されており,加えて世界情勢の悪化もあり,海外の学校現場へ不安を与えることは極力避けた方が良いと判断し,今年度も取り止めることとした。
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