研究課題/領域番号 |
19K02760
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
渡邉 巧 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (00780511)
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研究分担者 |
阪上 弘彬 千葉大学, 教育学部, 准教授 (30791272)
大坂 遊 周南公立大学, 経済学部, 准教授 (30805643)
岡田 了祐 お茶の水女子大学, 教学IR・教育開発・学修支援センター, 講師 (80757287)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 生活科教育 / 社会科教育 / 空間認識 / 地域学習 / 環境 / カリキュラム / 学習指導 / 教師教育 / 市民性 / 教科教育学 / 教員研修 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、小学校生活科・社会科における空間認識の指導実態と課題を「授業の目標・内容・方法」「学習環境の構成」「子どもの学習における躓き(学習指導の難しさ)」「地域環境の活用」を視点に解明する。空間認識の指導方略モデルを開発し、効果の検証を行う。欧米では、空間認識が市民性教育の要素として再評価されている。こうした議論を踏まえつつ、日本の学校現場における実態と課題を踏まえた提案を行う。
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研究実績の概要 |
本研究では,小学校生活科・社会科における空間認識の指導実態と課題を「授業の目標・内容・方法」「学習環境の構成」「子どもの学習における躓き(学習指導の難しさ)」「地域環境の活用」を視点に解明する。空間認識の指導方略モデルを開発し,効果の検証を行うことをねらっている。そのために,本研究では文献調査および実地調査(質問紙および授業観察,インタビュー)によって,小学校生活科・社会科(おもに地域学習)における空間認識形成の指導実態と課題(困難な側面)を解明し,それを克服するための指導方略のモデル開発に取り組む。 上記の研究において,4年次の令和4(2022)年度は,文献調査およびインタビュー調査の分析・検討をおこなった。研究成果の一部は,日本地理学会でポスター発表をおこなった。また,国際誌への論文投稿をおこなった。小学校生活科(第1学年・第2学年)における「地域に関わる学習」のインタビュー記録を分析し,コミュニティラーニングに関する国際的な動向から意義を見出し,国際誌への論文投稿をおこなった。また,小学校社会科(第3学年・第4学年)の「地域学習」に関わるインタビュー記録を分析し,学会発表をおこなった。小学校社会科における空間認識に関わる指導の実態だけでなく,その背景にある教師の信念や知識を明らかにした。また,子どもの空間認識形成を検討していくために,ドイツ及びアメリカ,イングランドにおけるコミュニティラーニングや環境教育の動向に関する文献調査をおこなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度は,これまでのインタビュー調査の分析を進め,学会発表や論文投稿をおこなった。また,インタビューの分析・解釈に必要となった文献調査をおこなうことができた。実地調査は当初計画よりも遅れたが,研究計画の全体としておおむね順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は追加調査を実施するとともに,研究をまとめる。また,研究成果公表を進める。
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