研究課題/領域番号 |
19K02761
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
伊藤 真 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (70455046)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 多文化共生 / 文化的多様性 / 音楽科 / 外国人児童生徒 / 学習言語 / 音楽科授業 / 言語形式 / 発話意図 / JSL児童生徒 / 音楽教育 / 音楽エージェンシー / 文化理解 / 教師教育 / 音楽ワークショップ / 芸術教育 / ドイツ / 言語的文化的多様性 / 音楽活動 / 音楽科教育 / 学習環境 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、外国人児童生徒の増加に伴う学力低下の問題を背景に、ドイツを対象として外国人児童生徒の文化的多様性を尊重した音楽科教育の意義と特質を解明するものである。そのために、まず国や地方自治体における学校の文化的多様性に関する制度や教育政策、環境整備の状況を調査し、問題点を明らかにする。次に、教科の学習において、特に活動参加型の音楽科教育に着目し、文化的多様性に対応した授業の具体的特徴と、それを実現するための教師の力量形成プロセスを明らかにする。そして、これらの検討をもとに、音楽科教育が文化的多様性に対応した学習環境として機能するための要因を解明する。
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研究成果の概要 |
本研究は、日本とドイツの異文化間教育の比較を視座に、子どもの文化的多様性を尊重した音楽科教育の意義を解明するものである。子どもを取り巻く多様な場において文化教育のプログラムが持続可能性を伴って提供される社会環境が重要であることが明らかとなった。また、音楽活動は外国人児童生徒のポジティブ感情を増加させ、音楽科教育が言語学習とは異なる意義を持つこと、授業では発話意図を理解するための支援が必要であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は外国人児童生徒を取り巻く学校と地域の双方からかれらの音楽科教育の重要性を示した。音楽科教育が音楽の知識・技能を獲得することにとどまらず、達成感や満足感などの感情に関わる肯定的な影響を与えるとともに、教科学習として学習言語の育成に寄与する視点を提示したことは大きな意義がある。外国人児童生徒を含むすべての子どもが適切に学ぶことのできる環境を構築するために、音楽科教師が教室内発話に意識を向けることの重要性を示唆した。
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