研究課題/領域番号 |
19K02764
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
浅野 陽樹 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (30437941)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | コンポスト / 物質循環 / 教材 / 総合的な学習の時間 / 生物検定法 / 生物検定 / 実践 / 教育効果 / 攪拌 / 腐熟度 / 未熟 / 総合学習 / 環境教育 |
研究開始時の研究の概要 |
小学校の総合的な学習の時間を対象とし,生ごみをコンポスト化(堆肥化)により処理し,その堆肥を用いて野菜を栽培する学習を,専門家のサポートなくして1学年で完結できるような物質循環学習教材を開発する。 そのため,①子ども主体の管理による一大失敗要因である悪臭の予防技術を開発し,②教師の負担を軽減するための夏休みの管理作業の省力化方法を明らかにし,③専門家の勘の代替として,小学生でもできるコンポストの簡易評価法を開発し,④「不良コンポストによる栽培」に着目した生育阻害発生条件を解明し,さらに⑤専門家不在でも実践可能で,子ども主体・教科横断的な物質循環学習教材を開発する。
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研究実績の概要 |
本年度の研究課題は、生物検定法の開発に関する成分分析および解析、また子ども主体・教科横断的な物質循環学習教材の開発である。 生物検定法の開発については、熟度の異なる様々なコンポストのサンプルについての成分分析(全窒素の一部除く)、ならびに同コンポストによる栽培実験の一部を終えている。当初計画では検定植物としてハツカダイコンで検討していたが、実際の授業進行を鑑みると育苗を兼ねて検定することが有用であると判断し、検定植物を複数に広げた点は成果である。いくつかの検定候補植物についての栽培実験データは収集している。コンポストの成分、検定植物の生育、また栽培作物の収量の各種データの相関分析による検定法の開発については、次年度の課題とする。 小学校での実践を基にした物質循環学習教材の開発については、これまでの実践を基に年間計画、各時の授業計画(板書計画含む)、ワークシート、配付資料等を作成した。しかしながら、本年度はコロナ禍の影響により作成した計画をベースにした実践は1校に留まった。専門家がGTとして参画しない初めての実践を受けて、教材原案に修正を加えた。ただし、専門家の補助が不要な教材としては、実践校を増やして確認する必要がある。次年度は、実践校を増やし最終的な教材としてまとめることとする。また、本年度は、実践依頼の過程ならびに実践の結果、いくつかの新たな発展的な課題が見つかったことも成果としてあげられる。特に子どもが見てわかるWebサイトの構築が、子どもの学び及び教師の対応の点から必須事項であることが明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
前年度からの継続課題である生物検定法の開発に関する成分分析および解析について、当初計画では、9月~10月にハツカダイコンで検定し、その後栽培作物に移行する計画であったが、2学期の体育祭等の学校事情により、検定にかける時数の確保が難しいことが明らかになった。そのため検定植物を、その後に栽培する作物の育苗を兼ねて実践する方法へ展開したため、分析対象が増えて遅れが生じている。 また、子ども主体・教科横断的な物質循環学習教材の開発については、当初の研究計画通り、教材の具体物等については作成できたものの、コロナ禍等の影響で実践校の確保が難しく、したがって1校の実践結果をもとにした教材の改善はできたものの、研究目的で掲げた使える教材には到達していない状況である。
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今後の研究の推進方策 |
生物検定法については、一部未分析である全窒素の分析を進めるとともに、データを整理し、各種相関分析によって検定法を開発し、提案する。 また、物質循環学習教材の開発については、作成した教材による実践校を重ね、最終的な教材として整理し、Webサイト(生物育成学習支援システム(SUNS))で公開する。
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