研究課題/領域番号 |
19K02767
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
久井田 直之 日本大学, 経済学部, 准教授 (00724973)
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研究分担者 |
水野 勝之 明治大学, 商学部, 専任教授 (70181899)
裴 光雄 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (60263357)
徳丸 夏歌 立命館大学, 経済学部, 教授 (40646783)
竹田 英司 松山短期大学, 商科, 准教授(移行) (50748936)
井草 剛 松山大学, 経済学部, 教授 (80723692)
大坂 洋 富山大学, 学術研究部社会科学系, 准教授 (60272887)
川合 宏之 流通科学大学, 商学部, 教授 (20756564)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 英語経済学 / CORE-Econ / online resource / 経済学と英語の融合 / 頻出語彙リスト / 学習ガイド / 英語で経済学 / 経済リテラシー / ガイドブック / 経済教育と英語教育 / 英語で学ぶ経済学 / The Economy / 英語による経済リテラシーテスト / 振り返る学び / CORE / オンライン経済教育 / オンライン英語経済教育 / 経済教育 / 英語教育と経済教育 / 能動的 / 英語語彙表 |
研究開始時の研究の概要 |
新しい経済学の学習方法や授業方法を研究し、英語経済学のテキスト"The Economy"を通して、「主体的・対話的で深い学び」を実践を可能にする、経済教育と英語教育の2つの視点で構成されたガイドブックを作成します。英語語彙表とガイドブックを初年度に作成し、次年度にガイドブックを使用した授業を行い、教員と学生へのアンケートなどを行い、教育効果についても検証し、最終年度にガイドブックの改訂を行います。
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研究実績の概要 |
Evolutionary and Institutional Economics Review 21-1号に掲載されたNatsuka Tokumaru (2024)"Reality-oriented critical learning using the CORE in introductory economics courses: cognitive engagement and economic literacy"では、CORE team による教科書The Economy(CORE)について、内容の比較分析と教育実践による効果検証を行なった結果を報告し、COREの現実重視の批判的学習法が、学習者の対象への関心を高めるだけでなく、理論による抽象的理解や、批判的志向など、高次の「認知関与」を喚起するために、経済リテラシーを高めると結論づけた。またガイドブックの有効性に関する考察として、研究協力者の土居拓務氏がガイドブックUnit8およびUnit21の学習効果を実験するため、明治大学商学部外国書講読の講義にて、受講生に試験問題を解かせ、ガイドブックの使用前後で、その正答率がどれほど向上するかを比較した。それぞれのUnitの講義時間中に15分間の抜き打ち試験(1回目試験)を実施し、その2週間後にガイドブックを配布し、15分間の読解(自習)時間を与えた後に再度同じ試験(2回目試験)を実施した。Unit8に関する問題は四肢択一が3問と記述式が3問の計6問、Unit21は選択式の空所補充が3問と四肢択一が3問の計6問である。その結果、Unit8は正答率が0.63から0.92と有意に向上し(p値≦0.001)、Unit21は正答率が0.68から0.93と有意に向上した(p値≦0.001)。ガイドブック読解後に試験の受験という極めて限定された条件下であったものの、本ガイドブックの有効性が示唆された。また研究代表者久井田直之が本研究についての国内外での研究発表を行った。本研究を通して、英語による専門科目の教育を大学で行う場合、英語の補助の必要性も示すことができた。学習者や使用者の視点に立った補助教材を用いることで、原書となるテキストの良さを活かして学ぶことを可能にした点に意義があると考える。
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