研究課題/領域番号 |
19K02773
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
酒井 達哉 武庫川女子大学, 教育学部, 教授 (10638050)
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研究分担者 |
原田 信之 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 教授 (20345771)
宇都宮 明子 島根大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (40611546)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 生活科 / 認知系・非認知系コンピテンシー / 評価規準 / コンピテンシー / 事実教授 / 生活科の授業と評価モデル / 科学的認識の基礎 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は生活科と分化して後続する教科とを架橋し、認識の発展的構築を可能にするコンピテンシーを特定し、そのコンピテンシーを科学的認識の基礎として育成する生活科授業と評価モデルの開発を目的とする。この目的を達成するために、①日本の生活科等において自然科学的・社会科学的な認識の基礎を育成する指導計画を分析する。②ドイツ事実教授で接続に有効に機能するコンピテンシーを理論と実践の両面から検討する。③科学的認識の基礎を育成する生活科独自のコンピテンシーを確定する。④理社の統合及び体験・認識の調和を実現することのできる融合型コンピテンシー志向の生活科授業と評価モデルを開発するという研究方法を採用する。
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研究成果の概要 |
本研究では、ドイツ事実教授が後続する歴史科や理科との接続を考慮して設定したコンピテンシーに着目し、事実教授と生活科のカリキュラムや実践事例の比較検討を通して、生活科独自の歴史及び自然科学コンピテンシーを確定し、それらコンピテンシーを科学的認識の基礎として育成する生活科授業と評価モデルの開発を試みた。その結果、日本の生活科の課題を克服する生活科教育の新しい展望とは、認知系コンピテンシーと非認知系コンピテンシーが輻輳的に機能することで、社会認識と自然認識の基礎を統合的に育成する生活科教育であるということが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
体験的学習の原理を損なうことなく、社会科や理科での学習への接続を可能にする生活科独自のコンピテンシーを特定し、それらを育成する生活科授業や評価モデルはどのように開発しうるのかということが学術的問いである。本研究では、この問いに応え、コンピテンシーの設定とそれを育成する生活科授業と評価モデルを開発し、生活科教育研究の転換を図ることは、教育的にも学術的にも極めて意義が高いというのが学術的背景である。
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