研究課題/領域番号 |
19K02776
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
佐川 馨 山形大学, 地域教育文化学部, 教授 (40400519)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 唱歌教育 / 音楽教育 / 洋楽受容 / 地域素材 / 東北 / データベース / 東北地方 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、明治の洋楽黎明期から昭和初期の東北地方における洋楽受容と関連する唱歌教育普及過程の資料を収集し、デジタルデータ化してデータベースを構築する。その上で、下記の三つの取り組みを通して地域の音楽文化遺産の継承と、地域の音楽素材に着目した研究と実践の充実に資することを目指す。 ⅰ)明治の洋楽黎明期から昭和初期の東北地方における洋楽受容と唱歌教育普及過程のライブラリの設置 ⅱ)上記を活用した研究者及び社会教育・学校教育への資料提供 ⅲ)ライブラリの資料を活用した教材開発と大学等における授業実践
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研究成果の概要 |
本研究の研究成果は、①明治の洋楽黎明期から昭和初期の東北地方における洋楽受容と唱歌教育普及過程の史料収集とライブラリの設置、②ライブラリを活用した教材開発と学校教育等への資料提供、③ライブラリの資料を活用した大学等における授業実践である。 各自治体所有の唱歌教育関連資料及び公文書等についてデータベース基礎資料を作成し、一定程度の成果が得られたものの、今後も継続して取り組んでいく必要がある。また研究を通して、東北地方の洋楽受容及び唱歌教育研究については、一層の研究の充実と発展が待たれる状況にあることが強く認識された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義及び社会的意義は次の四点である。 ①東北地方における洋楽普及と関連する唱歌教育資料の収集とデータベースの構築による地域の音楽文化遺産の共有化と「地域の音楽素材」に着目した郷土学の推進。②点在化している音楽教育の史的研究をつなぐ役割が期待され、日本の洋楽受容や唱歌教育普及にかかわる研究をこれまでとは異なる側面から探究できる。③収集した資料の分析を通して地方における洋楽受容や唱歌教育普及過程を探求することにより、これまでの洋楽受容や唱歌教育研究の成果を補完できる。④「地域の音楽素材」の教材性に着目した教材開発と実践によって地域の音楽文化遺産の継承が図られる。
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