研究課題/領域番号 |
19K02781
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
松友 一雄 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 教授 (90324136)
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研究分担者 |
大和 真希子 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 准教授 (60555879)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 教師の見取り / 教師の介入 / 深まりのある学習 / 教師のインターベンション / 学習の深まり / 教員研修の開発 / 思考や認識の深化 / 見取り / インターベンション / 介入 / 即時的評価 / 授業における教師のコミュニケーション |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、深まりのある学習場面を国語科の授業において生成し、深化拡充するための実践的力量を、教師の「見取り」と「介入」に置き、具体的な学習場面を対象にその内実を明らかにすることを基礎研究として進める。さらに、これまで進めてきた関連する研究の知見を生かして、「見取り」と「介入」の質的側面を対象にした分析、考察を進め、教師が質の高い「見取り」を行うために必要な専門的知識や省察された経験の蓄積を明らかにする。また、「介入」については、言語、非言語両面から学習者とのコミュニケーションが生み出す学習効果に関して分析、考察を行い、教師の意識や見通しが学習場面に深まりを生み出すメカニズムを探る。
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研究成果の概要 |
深まりのある学習場面を生み出す「見取り」と「インターベンション」に関しては、学習深化する具体的な学習場面を四点指摘し、かつ教師のどのような介入が必要となるか指摘すした。また、こうした学習活動を生み出すために教師は学習者の認識や思考の表出、学習者相互の交流の活性化などを目的とした「見取り」と「介入」を行う必要があることを指摘した。 また、教員研修プログラムの開発においては、「見取り」の質的向上を促すための教員研修として、授業計画段階及び授業実施段階における学習者の言語活動の質を見とる観点を理解し、具体的な学習状況のどの部分に目を向けるかという点に関する研修の開発が重要であることを指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、現在授業に求められている「深まりのある学習」を生み出すための教師の「見取り」と介入について具体的な学習場面レベルで明らかにしている。この点を明らかにすることで、学校レベルで行われている授業研究会や研修などで参加する教師の授業を見る観点が明らかになり、深まりのある学習を目指した学校レベルでの教員研修を実施する際に役立つ知見を提供している。 また、効果的な「見取り」と「介入」を行うための教員研修に着手し、特に授業計画段階及び実践段階に関する研修を開発した。これによって、授業において効果的な学習場面を生み出すことができない教員の実践的力量の向上に資することが可能となった。
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