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全ての個の育ちを保障するための教師の遊び指導力向上プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K02794
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関東京都市大学

研究代表者

岩田 遵子  東京都市大学, 人間科学部, 教授 (80269521)

研究分担者 吉田 龍宏  名古屋学院大学, スポーツ健康学部, 准教授 (70369578)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード遊び保育論 / 集団 / 子ども一人ひとり / 保育者の見取り / 保育者 / 集団保育 / 俯瞰するまなざし / マルチモダリティ / 小川博久 / 個別関与 / 俯瞰する視線 / 「遊び保育論」 / 全ての個 / 教師 / 指導力
研究開始時の研究の概要

小川博久(本研究協力者)の「遊び保育論」は、施設集団保育において教師が制度上抱える2つの困難(対象の複数性、行為の同時並行性)を軽減し、クラスの全ての子ども一人一人の遊び行動を適切に見取り援助するための方法論を提起してきた。本研究は、就学前施設におけるアクションリサーチによって、新人教師が「遊び保育論」を実践する場合に遭遇する課題(子どもの集団形成力の弱体化、教師の幼児に対する個別的・言語的関与傾向)を克服し、遊びに対する指導力を獲得する過程を解明すると共に、そのための有効な園内研修の方法を構想・検討し、教師の遊びの指導力を向上させるためのプログラムを開発することを目的とする。

研究成果の概要

教師(幼稚園教諭を含む。以下同じ)は保育実践において子ども一人ひとりを見取ることが必要だとされているが、それは容易ではない。なぜなら、教師は一人で30人の子どもたちに責任があり、子どもを見ることに専念することもできないからである。これまで、この困難を軽減する方法を唯一提案し得ているのが小川博久の「遊び保育論」であるが、それがどのように子ども一人ひとりを見取ることを可能にしているかという実態は明らかにされていない。本研究は、見取りの実際を遊び保育論を実践する教師がどのように子ども一人ひとりを見取り、援助を行っているかを明らかにし、実践過程において遭遇する困難とその克服の仕方を明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

集団に対して責任を持つことを制度的に余儀なくされている教師にとって、子ども一人一ひとりを見取ることは容易なことではないにもかかわらず、そのための方略や実践知については明らかにされてこなかった。それに対して、この研究によってそのための方略と実践知を明らかにし、集団を相手にしながら、クラス全員の子ども一人ひとりを見取り、その際に遭遇する困難とその克服方法を明らかにすることによって、教師の遊び援助力を向上させるための課題を提示していること。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (17件)

すべて 2022 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (3件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (14件)

  • [雑誌論文] 「遊び保育」実践において子どもの個の理解はどの様に行われるか(3)─遊びの見取りを可能にする条件2022

    • 著者名/発表者名
      岩田遵子
    • 雑誌名

      東京都市大学人間科学部紀要

      巻: 13

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [雑誌論文] 「『遊び保育』実践において子どもの個の理解はどの様に行われるか─群れとして展開される遊びの読み取りによる媒介2021

    • 著者名/発表者名
      岩田遵子
    • 雑誌名

      東京都市大学人間科学部紀要

      巻: 第12号 ページ: 25-41

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 一斉活動における「子ども文化」生成における困難とその克服─ わらべうた遊びの輪の形はどのようにすれば維持されるか ─2020

    • 著者名/発表者名
      岩田遵子
    • 雑誌名

      東京都市大学人間科学部紀要

      巻: 11 ページ: 9-37

    • NAID

      40022463897

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 集団保育において全ての個の理解を可能にする条件は何か(3)─「遊び保育論」における「見る」構えを維持するための「方略」2022

    • 著者名/発表者名
      岩田遵子・吉田龍宏・山田祥子・鈴木まり
    • 学会等名
      日本保育者養成教育学会大会第6回
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 保育者はどのような幼児理解が求められるのか─「幼児理解の理論と方法」のテキストと保育実践で必要となる幼児理解の相違─2022

    • 著者名/発表者名
      吉田龍宏
    • 学会等名
      日本保育者養成教育学会大会第6回
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 遊びを「見る」ことの実践知はどのように考えられるべきか─「遊び保育論」における子ども集団を見取るまなざし成立の条件─2022

    • 著者名/発表者名
      岩田遵子
    • 学会等名
      日本保育学会第75回大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 私立保育施設の経営論─園長の専門性に関する先行研究の検討①2022

    • 著者名/発表者名
      吉田龍宏
    • 学会等名
      日本保育学会第75回大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 保育者の専門性とは何か─一斉的活動と自由遊びの連続性の視点から2021

    • 著者名/発表者名
      岩田遵子
    • 学会等名
      日本保育学会第74回大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] クラス活動における子どもの主体性はいかに確立されるか⑥2021

    • 著者名/発表者名
      吉田龍宏・山田祥子・鈴木まり・岩田遵子
    • 学会等名
      日本保育学会第74回大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 集団保育において全ての個の理解を可能にする条件は何か(1)─「遊び保育論」(小川博久)の重要性─2021

    • 著者名/発表者名
      吉田龍宏・岩田遵子・山田祥子・鈴木まり
    • 学会等名
      日本保育者養成教育学会第5回大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 集団保育において全ての個の理解を可能にする条件は何か(2)─保育者の俯瞰する眼差しの意義2021

    • 著者名/発表者名
      岩田遵子・吉田龍宏・・山田祥子・鈴木まり
    • 学会等名
      日本保育者養成教育学会第5回大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 片付け活動の援助の専門性とは何か─一斉的活動と自由遊びの連続性の視点から2020

    • 著者名/発表者名
      岩田遵子
    • 学会等名
      日本保育学会第73回大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] クラス活動における子どもの主体性はいかに確立されるか⑤2020

    • 著者名/発表者名
      吉田龍宏・岩田遵子・山田祥子・倉知早穂
    • 学会等名
      日本保育学会第73回大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 全ての子ども一人一人の理解はいかにして保障されるか(1)─保育者が幼児たちと関わる集団実践理論としての「遊び保育論」(小川)の意義─2020

    • 著者名/発表者名
      吉田龍宏・岩田遵子・山田祥子・鈴木まり・倉知早穂
    • 学会等名
      日本保育者養成教育学会大4回大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 全ての子ども一人一人の理解はいかにして保障されるか(2)─保育実践例の比較分析を通して─2020

    • 著者名/発表者名
      岩田遵子・吉田龍宏・山田祥子・鈴木まり・倉知早穂
    • 学会等名
      日本保育者養成教育学会大4回大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 一斉活動における「子ども文化」の創成(2)─子どもたちによるルールの生成─2019

    • 著者名/発表者名
      岩田遵子
    • 学会等名
      日本保育学会第72回大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] クラス活動における子どもの主体性はいかに確立されるか(4)─2歳後半~3歳にみる同型的同調から応答的同調への変化─2019

    • 著者名/発表者名
      吉田龍宏・岩田遵子・小川博久・伊藤早穂・山田祥子
    • 学会等名
      日本保育学会第72回大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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