研究課題/領域番号 |
19K02796
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
高見 仁志 佛教大学, 教育学部, 教授 (40413439)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 実践知 / 新人教師育成 / 音楽科授業 / PCK / 即時の知 / 信念・価値観としての知 / 新人教師 / 熟練教師 / 新人教師育成プログラム / PCK理論 / コロナ禍の音楽教育 / 学校音楽教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,主に次の点に取り組む。 ①音楽科授業における教師の実践知の2側面(「即時の知」と「信念・価値観としての知」)を,同一被験者から抽出し包括的に解明する。 ②被験者は新人教師,熟練教師とし,それぞれの実践知の特徴を比較することを通して,音楽科新人教師育成プログラムを開発する。 本研究により,音楽科授業を行う多くの新人教師の授業力量が高まることが期待される。
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研究成果の概要 |
音楽科授業を行う一人の新人教師から「即時の知」と「信念・価値観としての知」を包括的に抽出し二つの知の相互作用を切り口として,音楽科における新人教師教育への提言を試みた。また,PCKは教師の実践知であるとの立場から,その構造モデルを提示した。これらを基盤として,音楽科授業を行う新人教師の実践知分析をPCKの観点から実施し,音楽科新人教師育成プログラム開発に向けた指針を提示した。実践知解明に関して,「実践の省察において意味づけ可能な次元」と,「実践の中でしか具現化し得ない次元」の両者を視野に入れ,方法論の検討を行った。多数の解明法の中でも,再生刺激法およびオン・ゴーイング法の可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
音楽科では先行例のなかった,教師の「実践知(practical knowledge)」研究に基づく新人教師教育プログラム開発の基盤を築くことができた。「即時の知」と「信念・価値観としての知」を包括的に抽出し二つの知の相互作用を切り口として,音楽科における新人教師教育への提言を試みたことも,学術的意義と捉えられよう。さらには,PCK理論の視座からも音楽科新人教師育成プログラムを検討した点や,実践知抽出の方法論の再考を試みた点において,本研究は独自性や意義が認められるものと考えている。今後は,新人教師の授業省察力向上を目指したプログラム開発へと発展させることが希求されている。
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