研究課題/領域番号 |
19K02799
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 札幌国際大学 (2022-2023) 札幌国際大学短期大学部 (2019-2021) |
研究代表者 |
河本 洋一 札幌国際大学, 観光学部, 教授 (50389649)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ヒューマンビートボックス / 指導法 / 教材 / 音楽表現 / ビートレカード / 音楽づくり / 音づくり / オノマトペ / リズム遊び / 初心者向け教材 / ボーカルパーカッション / YouTube / インターネット / スタンドアローン・コンプレックス / ヴォーカルパーカッション / ヴォイスパーカッション / ボイスパーカッション / 音楽教育 / 学校教育 |
研究開始時の研究の概要 |
ヒューマンビートボックスの指導では、国内外を問わず広く母国語のオノマトペが用いられていることが示唆されることが分かった。(基盤C:26370193) そこで本研究では、国内の指導事例を収集し、客観的指標を用いた分析をした上で、これを指導する際にオノマトペの活用が有効であるという仮説を構築する。そして、この仮説に基づいた具体的な指導法や効果測定法の臨床試験を行い、その結果を検証し、多くの児童生徒が取り組めるような汎用性の高い教材と、効果的な指導法の開発を目指す。
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研究実績の概要 |
新型コロナウイルス感染症(いわゆるコロナ禍)によって著しく研究の進捗が遅れていたが、最終段階の教材開発とその実証実践まで終えることができた。実証実践は、高等学校、ヒューマンビートボックスやボーカルパーカッションのカルチャー教室、音楽指導者のワークショップ、学会などである。これらの実証実践をとおして、下記の事項が明らかとなった。 ①ヒューマンビートボックスは音楽教育の新たな内容としての活用が可能である。ヒューマンビートボックスが1人または複数での創造的な音楽活動を可能とするからである。 ②ヒューマンビートボックスの初心者への指導には、オノマトペの活用が有効である。ドラムセットのキックドラムを「ドン」、スネアドラムを「プス」、ハイハットシンバルを「チ」(あくまでも一例であり実際はさらに多い)というような音を模倣したオノマトペに置き替え、これらをリズムとパターンとして有機的に組み立てることで、初心者にはヒューマンビートボックスの基礎的な技法を効果的に伝えられることが分かった。さらに、この方法から発展させ、本格的な音の発音や、アンサンブルへとつなげられることを確認した。 ③ヒューマンビートボックスの基礎的なトレーニングのための偶発的なリズムパターンを生み出す「ビートレカード」の使用が効果的である。様々な教育現場等でビートボックストレーニングカード(ビートレカードとして商標登録済)を使用したワークショップを実践した結果、このカードを使用することによって、直感的なリズムトレーニングや演奏者同士のセッション、また、ゲーム感覚でビートを楽しんだり、偶発的なリズムパターンの出現によるアイスブレイクの高価も確認することができた。今後、このカードは商用用販売を目指していくよていである。なお、ビートレカードの商標権は、大学ではなく研究者個人に帰属することを学校法人札幌国際大学と確認済みである。
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