研究課題/領域番号 |
19K02803
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
石崎 和宏 筑波大学, 芸術系, 教授 (80250869)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 美術教育 / 美術鑑賞 / デジタルツール / 思考の可視化 / 学習方略 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、美術鑑賞においてデジタルツールを活用して思考の可視化を促す学習方略を開発し、その効果と課題を実証的に考察するものである。具体的には、美術鑑賞プロセスでのグループワークにより、学習者同士が問いや感想、解釈を共有し、作品のメッセージやナラティブをデジタルツールで映像表現することで、学習者の意味生成と思考の深化を促す学習方略を構築する。その効果と課題の検証は、学習者へのインタビューや鑑賞エッセイのテキストデータとショートビデオ映像の分析によって行う。大学生でのパイロット・スタディから、漸次、対象を中等教育の生徒に拡充する。研究成果は、フォーラムの開催と国内外の学会発表により行う。
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研究成果の概要 |
本研究は、美術鑑賞学習においてデジタルツールを活用して思考の可視化を促す学習方略を開発し、その効果と課題について検証したものである。 その結果、学習者同士が作品についての問いや感想、解釈を共有する協働的な活動として美術鑑賞プロセスをデザインし、作品から感受したメッセージやナラティブをデジタルツールで映像表現する学習方略を構築した。そして、学習者の意味生成と思考の深化について分析するために大学生を対象としたパイロット実践について再検討した。鑑賞エッセイのテキストデータとショートビデオ映像についてのメタファー分析から、美術鑑賞プロセスでの思考や意味の生成構造を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学校教育において多様で柔軟な思考力を育成することは、現代における重要な教育課題の一つとなっている。美術教育においても思考を深める学習方略についての研究に対する期待と関心は高く、本研究は、美術鑑賞学習においてデジタルツールを活用して、鑑賞での思考を映像表現として可視化し、思考の深化を促す学習方略を開発するものであり、その効果と課題を検証する基礎研究としての学術的意義をもつものである。また、本研究の成果は、国内外の学術誌ならびに教員研修の場において積極的に公開を進め、現在の教育現場で直面する課題に対する美術鑑賞教育の新たな方法を提案するものとして、実践的なニーズに応える社会的意義を果たしている。
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