研究課題/領域番号 |
19K02826
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 国立教育政策研究所 (2021-2022) 岐阜工業高等専門学校 (2019-2020) |
研究代表者 |
空 健太 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター研究開発部, 教育課程調査官 (30548285)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | シティズンシップ / 単元(Unit) / 世界史 / アメリカ合衆国 / 複数ケース・スタディ / 比較 / 追試 / 単元 / 歴史教育 / ケース・スタディ / 社会正義 / グローバル・シティズンシップ / 困難な歴史 / 倫理的判断 / 質的研究 / 国際比較 / 教室研究 / 教師 / 日米比較 / 授業デザイン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日本と米国を対象に、それぞれどのような世界史の教育が実際に行われているかについて、世界史の教師の営みや聞き取りによって考察するものである。世界史の教育は、何のために、どのような内容を、どのように行うことで、どのような意義があるのかについて、日米で優れた実践を営んでいる教師の取り組みを比較し、その特徴を明らかにしていくことが本研究の目的である。特に、世界史教育が将来の市民としての力(=シティズンシップ)にどのように関わることができるのかに焦点を当てることで、世界史教育の意義を明確にすることが期待できる。
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研究成果の概要 |
本研究は日米の高校における世界史授業の複数ケース・スタディを行なった。日米のどちらが授業デザインとして「よい」かどうかを考察するものではないが、本研究で導かれた日本における課題を成果として示すと、学習のまとまりとしての「単元(Unit)」の捉え方に改善する余地が見出された。内容的なつながりだけでなく、生徒の学びを深めるという視点から学習のまとまりとしての単元の構成を行うことが求められる。学習のまとまりを教師がどう捉えるかは目標にも影響を与える。世界史の授業とシティズンシップのような資質の育成において、単元構成の方法により、つながりをより明確にすることもできると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では世界史の教育と資質・能力の育成に隔たりがあることを問題意識とし、資質・能力育成の面から教室の実践を考察し、その実態から課題を考察した。世界史教育に関する先行研究においては、世界史の流れを子どもに提示するだけに留まらない授業理論の開発や、民主主義社会の市民育成のカリキュラムや授業が提案されているものの、ほとんどが開発型研究であり研究上の提案に留まっていた。本研究では、教師の営みの場である教室を対象とした複数ケース・スタディを通して、日米の比較を通して、世界史教育の市民性育成の実態を確認し、資質育成にアプローチする上で学習のまとまりの捉え方の重要性を指摘した。
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